石立八幡宮の御祭神〔634〕2005/01/09
2005年1月9日(日)晴れ
今日も穏やかな日曜日。先程、テレビを見よりましたら、ラグビーの大学選手権で、早稲田大学が関東学院大学を下して2年ぶりの日本一に輝いておりました。清宮監督になって4年目。合理的科学的に強くなる方法をつきつめ、「激しさ」というメンタルな部分を組み合わせた強さは、なかなか共鳴できる部分がありますね。
さて、今日は冬休みも明日を残すのみとなったJr.達と一日過ごしよりました。
写真は、鏡川中流、新月橋の南に鎮座しちょります「石立八幡宮」。
高知ではかなり古い部類に入る八幡宮ですね。御祭神は第十五代天皇「応神天皇」が中心ですので、奈良時代以降に全国に広まった宇佐八幡宮系の神社でしょう。
応神天皇は、古代最大の謎の一つとされる大王ですね。ここ石立八幡宮にも祀られちょります神功皇后の息子さんです。神功皇后は、自分の夫であった仲哀天皇に祟った神を鎮めつつ熊襲征伐を成功させ、ヤマトへ凱旋したとされる人物。その時にそれを補佐したのが、武内宿禰(たけのうちのすくね)。大豪族蘇我氏の祖とされる人物ですな。
最近、この応神天皇は、初代の神武天皇、第十代の崇神天皇と同一人物で、ヤマト国家を実質的に創り上げた人物ではないか、という説が提出されちょります。
古代は複雑にからみおうちゅうのですが、この土佐の地にも、このような応神天皇系の神様や、蘇我氏物部氏の姿が見え隠れする神社がたくさん鎮座しちょりまして、色んな権力争いとも無縁ではなかったことを伝えてくれます。遠流の地と定められる前から、様々な重要人物が流されてきた辺境の地ではありましたが、中央とも深い繋がりを持っちょった訳ですね。
最近、神社の御祭神を見て古代に思いを馳せる面白さに気付いたひまわり太郎でございます。