分水嶺と水無神社〔6299〕2020/07/14
2020年7月14日(火)雨
日本列島雨だらけ。被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
今朝は飛騨高山。以前にも書いたけど、飛騨高山に本所を置く「飛騨酪農組合」様に、弊社製造の青汁「菜食健美」を「飛騨 菜食健美」として販売していただいているのであります。飛騨酪農組合様の販路は広く、中京はもとより北陸、関東まで、「飛騨 菜食健美」は、ご家庭や職場へ配達できるようになってます。ぜひ、ご利用ください。
コロナのことがあるのでしばらく来れてなかった、飛騨。車で来ました。もちろん夜の会食も無し。ドアtoドアの出張にも慣れてきましたです。はい。
昨夜は高山市内に泊まってました。観光の街、飛騨高山も、今はとっても静か。降り頻る雨が冷たい。コロナ が終息し、観光客があふれる日が一日も早く訪れることを祈ります。
このところ腰をイワしてるので、走れません。なので今朝は、車にいつも積んでる自転車「ベージュの折り畳み号」で、宮川沿いを遡上してきました。高山の市街地を流れる宮川は、その美しい街並にとってなくてはならない風景。このところの雨の影響で、結構濁った水が流れてました。降り頻る雨が冷たい。
その宮川を遡上していくと、JR高山線の飛騨一ノ宮駅があります。そう。そこには、飛騨国一ノ宮、水無神社さんが鎮座まします。みなし神社さん。もちろん延喜式内社で、その由緒は遅くとも平安初期に遡る、古い古いお宮さん。背後にそびえる位山は、宮川の源流にして分水嶺。以前、高山に泊まったときに、その分水嶺「宮峠」まで走ったこと、あります。一ノ宮から国道41号を駆け上がると宮峠。
分水嶺があり、水源がある、ということで、水主神として水徳を仰がれ、生命、特に農作物に実りをもたらす「作神様」として信仰されてきた、と。神社のホームページに書いてます。そう。水分神。
宮峠から北へ流れる水は、常泉寺川という名前で水無神社の前を流れ、宮川に合流し、日本海へと流れていく。宮峠から南へ流れる水は久野々で飛騨川に合流し、太平洋へと流れゆく。
アルプスを源流とする飛騨川は、西北西に流れてきて、久野々で南に折れ、南へと流れてゆきます。ところが。100万年昔は、飛騨川はそのまま北流して宮川に流れ込み、日本海へと流れていたといいます。ところが、久野々と高山の間が盛り上がって位山になり、それに遮られた飛騨川は、仕方なしに南へと流れていったのでありました。
その盛り上がりをつくったのは、江名子断層と宮峠断層。この二つの断層に挟まれた場所が、断層運動で盛り上がり、位山、宮峠となって分水嶺となったのでした。地理院地図で見ると、よくわかる。
この十字の場所が、宮峠。西に一ノ宮で、北に高山。南東に久野々。断層を表示すると、こう。江名子断層と宮峠断層が山をつくってること、わかります。
先日の大雨で、飛騨川が氾濫し、久野々や下呂温泉界隈が大きな被害を受けました。もし断層運動がなくて、飛騨川が日本海へと流れていたら、高山市街地も無事ではなかったと思います。地球にとっては、男装運動はちょっとしたこと。ちょっとしたことが、僕らの生活に大きな影響を与えているのを実感します。
写真は、水無神社の前。常泉川の橋をベージュの折り畳み号で渡ってるところ。雨。冷たい雨。ちょっと、寒かった。今、風邪ひいたら大変なので、用心せんといけません。
用心しながら、また、途中で仕事しながら車で遥々高知へ帰ります。