あかつき、熱水噴出孔、ペーボ、ウィルス、6700億年〔6218〕2020/04/24
2020年4月24日(金)晴れ
このにっこりひまわりも、最近、外の風景が減って、室内の写真みたいなのが増えました。仕方ないけど。今朝もこんなので、ゴメンナサイ。
新聞の記事も、コロナ関連がかなり多い状態が続きます。それはそれで大事なんだけども、読んでると気が滅入ってくる。そんな中、昨日の夕刊と今日の朝刊に、僕が喜ぶ記事、載ってました。こんな時期にこんな記事、ちょっとホッとする。素直に嬉しい。
僕が、金星探査機「あかつき」に対して強い思い入れがあること、ディープなにっこり読者ならご存知と思います。
本当なら2010年に金星の周回軌道にはいって金星探査を始める予定であった、JAXAの探査機、「あかつき」。しかしエンジントラブルで軌道投入失敗。
5年の歳月が流れ、2015年12月、残されたエンジンで、軌道投入に再チャレンジし、成功、奇跡の復活を果たした「あかつき」。再投入される前の9月、ワクワクしながら、そのことをご紹介してます。
そこにも書いたけど、今回の「あかつき」ミッションの大きなテーマの一つが「スーパーローテーション」の謎を解明することでした。スーパーローテーション、つまり、毎秒100m、自転速度の60倍という暴風が、なぜ、自転方向に吹き続けるのか。ヘビーローテーションではないよ。
今朝の新聞に、そのメカニズムを「あかつき」が解明した、という記事。
「金星表面から上空100kmまでの大気層のうち、高度60km前後に濃硫酸の厚い雲があり、金星全体を覆っている。観測で、雲の層が昼間太陽光で熱せられ夜に冷えることで上下に波打ち、そのエネルギーで他の場所の大気を動かしているということがわかった。」んだって。なるほど。
「あかつき」再チャレンジの模様は、ここで、ドキドキしながら書いてます。僕の緊張と喜びが、ちょっと恥ずかしい。
ここにも書いたけど、逆境は、乗り越える為にあるもの。時間はかかるかも知れんけど、乗り越えた時の感動は計り知れないし、また、それによって人間は大きく成長する。
このコロナ禍の中、勇気づけられる記事。
右側は昨日の夕刊。
深海の熱水噴出孔の研究成果も興味深い。地球の生命は、そこから生まれたと言われてますきんね。そしてスパンテ・ペーボ教授の記事。そう。こことか、こことかで紹介してる、現生人類はネアンデルタール人と交配していた、という話は、ペーボ博士の「ネアンデルタール人は私たちと交配した」という本によるもの。ゲノム解析は、あれから驚異的に進展したけど、DNAの解析で人類のなりたち、歴史を解明するという新たな地平は、ペーボ博士によって切り拓かれたのであった。それを、昨日の夕刊は紹介してます。
近年の研究では、人類は、3000万年~4000万年前に感染したウィルスが、生殖系細胞に感染してゲノムに組み込まれ、遺伝子情報の中に組み込まれているということもわかってきたそう。
その役割の解明は、まだまだこれから。
ウィルスは、生物とともに、30億年存在してきたものだから、存在に意味があるのは、間違いないと思います。その解明が、攻略の糸口になるかも知れません。
その下。
現生鳥類の最古の祖先と思われる化石が、ベルギーで発見されたという記事。今では、鳥は、恐竜の子孫という考え方が一般的になってきたけど、その分岐の初期のもの、ということでしょうかね。
「現生鳥類の祖先として最古とみられる約6700億年前の化石を、英ケンブリッジ大のチームがベルギーの地層で見つけた。」
6700億年前だって。
今の宇宙が138億年前のビッグバンで生まれたと言われてるから、その50倍昔。
そんなわけ、あらへんがな。
そう。6700万年前。白亜紀末期。巨大隕石がやってくるちょっと前の化石ね。
新聞にも、こんな誤字誤植があるので、僕がにっこりひまわりに誤字を書くのは、仕方がないのである。人間、失敗があるから成功があり、失敗を克服して大きく成長するのだ。「あかつき」のように。
などと開き直ってる場合ではなくて、今日も頑張って仕事仕事。
今日はWeb商談が2件、オン飲みが1件。楽しみ。