桜とABCとBCG〔6199〕2020/04/05
2020年4月5日(日)お花見日和なのに
昨夜は土曜の夜で、暖かい穏やかな夕暮れだった。桜満開。
最高のお花見コンディションの夜。だったのに、コロナ野郎のせいで、静かで寂しい春の宵になってしまいました。ここは家の近所。堀川。
例年だと、この見事な桜の下で繰り広げられるお花見の風景が、今年は、ない。昨夜、会社からの帰りがけに通ると、それでも数組の花見客が静かに静かに桜を楽しんでました。ほんの、数組。
あまりに少ないので、声が響く。だからみんな、小声。こんなお花見もあるのか、という風情でしたが、まあ、少人数の家族連れで、こんな場所でやるのはいいと思いました。どうせ家族は濃厚接触だし、他の組のお客さんとも、接触のしようがないくらい、人もまばらな堀川だから。
写真は、今朝、6時過ぎの堀川。ホテル日航高知旭ロイヤルさんのガラスの壁面に反射した朝日が、桜の雲を、背後から照らす春の日よ。今朝は風が強いので、道路や川に桜吹雪。
こんなにも美しい、穏やかな桜の風景なのに、お花見自粛はやるせない。
そんな中だけど、昨日の夕刊読んでたら嬉しいニュースも。京大数理解析研究所の望月新一教授がABC予想を証明した、というニュース。いや、正確に言えば、その証明の8年にわたる査読が終了し、認められた、という記事ね。これ、すごい。
実は昨年8月のひまわり文庫で「宇宙と宇宙をつなぐ数学」という本、紹介してます。望月教授の盟友である加藤文元博士が、その、望月先生の難解極まりない「宇宙際タイヒミュラー理論」を解説した本ね。この理論をキチンと理解できるのは、地球上でも数十人しかいないんではないか、と言われるほどの難解さ。その中に僕は含まれてない。当たり前だ。その理論のイメージが掴めてる訳でもないけど、なんとなくすごいことが起ころうとしているのは、僕にもわかる。
なんせ、これが正しい考え方とすれば、ABC予想なんぞは屁の河童で、今までの「数学」という概念が覆されてしまうほどのもの、らしいことは、わかりました。コロナ騒動の中の、興味深いニュースでした。
ABCといえばBCG。
最近、BCGワクチンが、新型コロナウィルス感染や重症化に効いてるのではないか、という話がネットで出回ってますよね。これに対して、かの山中伸弥教授が、「BCGの接種と(新型コロナによる)死亡者数に逆相関がみえるのは確か」と発言したんだって。他の人ならともかく、山中教授ですきんねー。いや、これも興味深いです。ただ、日本ワクチン学会は、科学的に確認された訳ではない、とのコメントを出してます。本来の結核予防の目的以外で使用が激増してしまうのを、心配してるんでしょうね。あと、高齢者への接種に対する知見も明らかではないし。
僕ら世代は、ほぼほぼ、接種してます。BCG。でも現在70歳以上くらいの方は、やってないんだそう。さて。相関関係や、いかに。
ABCもBCGも、よくわからんけど、興味深い話ではあります。みんな頑張ってます。
今は辛抱。辛抱。
満開の桜の向こうに朝日が昇る。人類の知恵も、捨てたもんではない。