畳の歴史とユニット畳と、ダラダラ部屋〔6147〕2020/02/13
2020年2月13日(木)晴れ
昨日の雨もあがって、ぬくい。とっても暖かい朝。もう、このまま春なんでしょうかね。この雨と気温で、梅の花も一気に満開になりそうな気配っす。
で、この部屋は、会社の、僕の部屋の隣の部屋。時計を見ると5:34。
この部屋には、昨年末までスチール机とかキャビネットとかがあったんですが、片付けました。そして畳を敷いて、テレビ。従業員のみなさんが、できるだけくつろげる部屋を目指して改装したのでありました。年末の大掃除で。
とは言え僕の部屋の隣なので、本社棟以外の方は、なかなかみんな、来てくれません。ここで、どうやったらたくさんの方がくつろいでもらえるのか、これからの知恵の絞りどころ。
で、ここに敷いてる畳。某大手家具店で買った「ユニット畳」という代物。これね、いいです。普通の畳より薄いけど、普通の畳くらい柔らかい。そして何より、軽い。かんるい。安いしね。
これをこの部屋に6枚敷きました。ちゃぶ台置いて、クッション置いて。いいでしょ?
日本人には畳。安らぎますもんね。
とにかく軽いので、使わない時はどっかに収納しとけば良いし、子供でも簡単に設営できます。日本人には畳。くつろぎますもんね。
そもそも、畳って、出し入れ自在なものであった。
我らが「大言海」によると。
(一)タタミタルモノ。上代ハ草席(むしろ)、毛皮ノ類、スベテ重ネテ座リ臥ス敷物。
(二)薦ヲ幾重ニモ重ネテ、一ツニ作リタルモノ。
(三)中古ニハ、藁ナドヲ心トシテ畳表ヲ表裏ニ着ケテ、縁ヲ添ヘテ刺シタルモノ。
となってて、昔は、筵みたいなのを、床の上に便利に敷いて使ってたのが始まり。部屋に据えて使うようになるのは平安期からで、分厚いのを部屋に敷き詰めるようになるのは、室町時代以降。
茶室みたいなのが流行ってからね。そう。そんなに昔から、畳を敷き詰めた部屋があった訳ではありません。
ギュッと締めて縁で固める。そんなのが畳で、力仕事であったことは、ドカベンの漫画で山田太郎のお父さんが畳を絞めてた風景を思い出せば良い。思い出しました。
でもこのユニット畳は、そんな本格的なものではありません。
どちらかと言えば、上代の畳に近いんではないでしょうか。出し入れ自在で。
そしてこれ、匂いが、あの新しい畳の匂いそのまま。とってもいい匂いが部屋を漂う。こんな部屋で、一部は畳、一部はソファみたいに使うと、楽しいです。
確か、茶道とか礼法では、畳の縁を踏んづけちゃダメ、というのがあったと思うけど、このユニット畳には縁がないから、安心してダラダラとくつろげるのでありました。
隣の部屋なので、そんなダラダラの誘惑に負けないようにするのが、今年のテーマです。