乳質表彰と引退と〔6138〕2020/02/04
2020年2月4日(火)晴れ!
そんな訳で、昨日も飲みました。乳質表彰は滞りなく行われ、土佐町酪農組合さんという新しいメンバーも加わった中酪新年会は、12:20頃に始まったのでありました。
高知駅近くの「ホテル高砂」さんで。これはもう、毎年のこと。ずうっと、高砂さん。
なので、予約するときも、日次と人数だけ伝えて「あとはすべて去年と同じね」で済むから楽ちんっちゃあ、楽ちん。
14:30に、中締め。
それから当然のように「ひろめ市場」へ移動。17:30頃にはひろめも飽きてきたので、「葉牡丹」へ。ひろめ葉牡丹コースという、まあ、黄金コースね。高知県人の。ひたすら日本酒を、ビールをチェイサーにしながら飲み続ける僕たち。良い一日でした。
新年会の中締めをやって下さったのは、今月で酪農家を卒業されるYさん。まだ若くて元気なYさん。僕よりもだいぶ若いのでありますが、止むに止まれぬ事情で、酪農から離れることになってしまいました。残念。
Yさんは、会社勤めをされた後、十数年前に家業の酪農家を継ぐために帰高、頑張って酪農を続けて来られました。その乳質は素晴らしくて、それこそ毎年、最優秀か優秀。1番か、2番という好成績を維持してきた酪農家さんなんで、本当に、残念。
高速道路のルートに牛舎がひっかかってしまったのでありました。酪農が好きで、酪農業を続けるべく、一生懸命代替地を探しておられたのですが、結局、適当な土地が見つかりませんでした。
今の酪農業は、そんなに臭いもしないけど、どうしても都市部だと迷惑施設として捉えられてしまうのが本当に残念。日本の酪農の将来を考えると、この辺のところを考えていかんとね。いや、ホント。
Yさんは、そんなことで止むなく酪農引退となりました。
引退といえば、豊ノ島関。初場所、東十両11枚目で4勝11負と大きく負け越し、幕下陥落が確実となっている豊ノ島。関取最年長力士。このにっこりでは、まだ若手の頃から幾度も幾度も取り上げさせていただいてます。僕が大ファンであることは、にっこり読者の基礎知識ね。
初場所直後のコメントでは、もう、引退か、と思わせるものがありました。よく頑張った。奇跡の関取復活も成し遂げたし。本当によく頑張ったと労いの言葉をかけたものでした。
ところが。
なんと、まだ、今やめるのは中途半端と考え直し、現役続行の決意をした、という記事。すごい。さすが、豊ノ島。すごい。場所後は9割やめるつもりだったそう。でも、周囲や家族に励まされた。
この記事。
「それを翻意されたのは、一粒種の長女希歩ちゃん(7)の言葉だったという。幕下に陥落すれば、無給生活になることを7歳ながら知っていたようで「私が貸してあげる」と泣きながら相撲を続けることを訴えたという。」
すごい話。
諦めない不屈の闘志の男。頭の回転が早くて、力士引退しても色んな分野で活躍できそうな豊ノ島が、無給の幕下で、相撲を取り続ける。大阪場所、応援してます。
Yさんも、酪農を愛し、酪農を続けたいと願っていたけど、止むに止まれぬ社会的事情があって、続けられなかった。Yさんも頭の回転が早くて、どんな仕事でもできる方。でも、また、いつか、酪農の世界に戻ってきて欲しいですね。
酪農を引退された方が、どうしても牛が飼いたくなって、また酪農に戻ってきた、という例、結構ありますきに。その為には、僕らの力で社会環境を整えんといけません。