冬の気温、変わる風景〔6134〕2020/01/31
2020年1月31日(金)晴れ
今朝も氷点下ではありません。
1月も今日でおしまい。今朝の高知新聞に、高知市、この冬氷点下なし、という記事が載ってました。1面に。なかなかのニュースということ。
実は、最近、高知市がもし一度も氷点下にならんかったら、記録取り始めて初めて、などと嘘を書いてます。このにっこりひまわりに嘘が書かれることは今に始まった訳ではない。よくあること。と開き直ってる場合ではなくて、申し訳ございません。嘘つこうと思ってついてる訳ではないです。でも申し訳ございません。勉強不足です。ごめんなさい。
そう。高知市は、過去、2006年から2007年にかけての冬、一度も氷点下になっていないのでありました。この新聞に書いてあるので、気象庁のページで確認。確かに、そうだ。12月がこうで、1月が、こう。
でもね。1℃以下になると、12月は2回、1月には6回あります。しかし今年の冬、1℃を割り込んだのは元旦の1回だけなので、ある。最低気温の平均は5.9℃だって。
僕の短くもない人生の中で、こんなに暖かい冬は記憶にありません。記録にもないけど。
で、南国市。
会社のある南国市日章地区も、ちゃんと記録が取られてます。もちろんこの冬、一度も氷点下になってないのは言うまでもない。では、高知市が氷点下にならんかった2006年ー2007年の冬はどうだったのか。と、調べてみたら、12月に3回、1月にも3回、氷点下になってます。一番低かったのは-1.7℃。高知市と、会社のある日章とは、2℃くらいは気温が違うのでありました。
街中はヌクい、という訳ですな。
なので、会社がある日章では、この135年間で初めて、氷点下にならない冬が過ぎ去っていこうとしているのだ。すごいね、まっこと。
と、まあ、僕らの地球は姿、風景を変えていってます。
変わる風景と言えば、東京。
ひまわり文庫今月の新刊で、我らが馬場孤蝶さんの「明治の東京」をご紹介しました。大正昭和になってから、明治の頃の東京の風景を懐かしみながら描いてる、エッセイ。その本の「現在」が、これまた2020年の現在から見たら懐かしすぎる風景で、面白い。いや、その時代に生きてた訳ではないけど。
こりゃあ面白いと思って、田山花袋「東京近郊 一日の行楽」とかも買ってしまった。そして古典的名作、国木田独歩「武蔵野」も。この辺は2月の新刊でご紹介するとして。
武蔵野。国木田独歩が描いた「武蔵野」は、今の渋谷の西界隈。NHKのちょっと西。今は若者の街が広がるあの界隈が「武蔵野」の舞台であるんですね。この辺は2月の新刊でご紹介するとして。
今朝のこの新聞に、上林暁さんの直筆原稿が発見された、という記事が載ってます。
その中に原稿用紙2枚の「武蔵野」という随筆があるんだって。記事によると「武蔵野市の風景描写を書き連ねている」んだそう。
戦後になってからの風景だから、国木田独歩の世界からはかなり劇的に都市化が進んだ、東京。
東京の郊外の風景、特に武蔵野の風景は、文筆家にとってとても魅力的なものだったんだと思います。たくさんの文筆家が描いてきた武蔵野。
そんな武蔵野、欅の林が広がる武蔵野丘陵も、今は大都会に飲み込まれ、気温もどんどんと上昇してます。
武蔵野が、フェニックスやらバナナやらマンゴーやらパパイヤの風景になったらどうしよう。