やくも車内〔6116〕2020/01/13
2020年1月13日(月)晴れ!
今日は成人の日。高知市の成人式の式典は、昨日やったみたいね。Jr.たちが成人してしまうと、あんまし関心がなくなってしまいました。昨日の桟橋方面は賑やかやったみたいです。
さて。
昨日。青汁「菜食健美」のこと、書きました。いつになく、宣伝みたいに。まあ、新年ですき。たまには商売の話も良かろう良かろう。
で、昨日、その「菜食健美」を広域で販売するにあたって、全国の乳業メーカーさんの販売ルートをお借りして、みたいなこと、書きました。そのメーカーさんの中に、鳥取県に本所を置く、大山乳業農業協同組合様が、ございます。「白バラ」ブランドで有名な、大山乳業様。ご存知っすよね。
弊社が製造する「菜食健美」は、中国地方、近畿地方におきまして、「白バラ菜食健美」として販売され、広く、ご家庭や職場に、牛乳販売店さんが配達してくださっているのでありました。
そんな訳で、今日は、その大山乳業様が所在する鳥取県へと向かってます。汽車で。いや、汽車と電車で。高知から岡山まではヂーゼル特急「南風」で、岡山から米子までは電車の「やくも」。「やくも」は、電車。なんか、僕にはヂーゼルのイメージがあるけど、電車なんですね。
だって、僕が学生の頃は、「やくも」も電化されてなかったですもの。
高知岡山と、岡山米子は、所用時間は似いたもの。そして山中を突っ切るというのも、同じ。でも、土讃線と伯備線は、風景、違います。四国の山は急峻で、険しい渓谷を縫うように、走る。ところが中国山地はもうちょっとなだらかで、時折平かな盆地もある、優しい風景。古代文明が栄えただけあって、水と平地に恵まれた、中国山地。
この季節、中国山地を突っ切る「やくも」からは、雪の風景が楽しめます。ところが今年。全然、雪がない。大山なんかも大変なんでしょうね。スキー客が少なくて。
で、米子の、この冬の気温を見てみました。おう。なんと。鳥取県米子市で、この冬氷点下を記録したのは、12月16日の-0.4℃、一度だけ。なんということ。冬の山陰ですきんね。こんなこと、あるんだろうか。
大山は、南海トラフの火山フロント。海側プレートが陸側プレートに沈み込む際、大量の水分を含んで、地下へと沈み込んでいく。その水分の影響で、地下100kmを過ぎたあたりでマントルが溶けてマグマとなり、池上へと上昇していって火山となる。それが火山フロント。南海トラフの沈み込みの角度が浅いので、太平洋から遥か離れた鳥取県に火山フロントができている、という地学マニアの基礎知識。興味、ないですか?
さて。では、米子城の石垣には、どんな石が使われているのでしょうか。
高知城の石垣はチャート、徳島城は緑色片岩、高松城や松山城は花崗岩でした。その地域で採取される一番ポピュラーな石、というルールが存在する、お城の石垣。
調べてみると、凝灰岩、安山岩、そして流紋岩。おう。どれも火山由来の岩石だ。なるほど、という感じ。流紋岩は見た感じ花崗岩に似てるけど、違います。そして風化しやすくて、石材には適してない、と言われます。それに比べて安山岩は、固い。
手近な流紋岩も使うけど、ここぞという場所には固い安山岩、ということなんでしょうか。知らんけど。
「南風」と「やくも」の風景が違うように、高知城と米子城の石垣素材も、違います。
そんなまったく違う自然環境にある、弊社と大山乳業さんが、商品でコラボレーションしている、という訳なんですね。
写真は、雪のない中国山地を走る特急「やくも」車内。途中、行き違い電車の待ち合わせで、山中の駅に停車してます。電車だから、エンジン音はしない。車内は、シーンっと鎮まりかえって物音一つ、聞こえない、もしこの状態でおならしたら、この車両全体にプーっと響き渡ってしまうみたいな、そんな静寂。
昔、土讃線の鈍行で、機関車が引っ張るのがありました。山中の駅にしばらく停車してたときの、あの静寂が、こんな感じだったこと、思い出した。おならがプーの、静寂。
さて。今晩は米子でゆっくり。そして、明日朝には、大山乳業様の所在する琴浦町へ、向かいます。