森岡君は、かわらない〔6113〕2020/01/10
2020年1月10日(金)晴れ
今朝も暖かい。昨夜は走って帰ったので、今朝は自転車出勤。全然寒くなかった、自転車出勤。この季節自転車で出勤すると、手足が感覚ないなるくらいカチバリつくんですけどね。異常気象の、冬。
さて。
「日本人のおなまえっ!という」NHKのバラエティ番組、ご存知ですよね。古舘伊知郎さんがMCやってる、ネーミングバラエティ。日本人の名前のルーツやら蘊蓄を、ゲストを交えて紹介していく、あの番組。で、あの番組に「名字研究家」なる専門家の森岡浩君という人物が出演し、まあ、色々と解説してるの、見たことある人多いと思います。
森岡浩君。
君、と呼ぶのは理由があります。
彼は、中学高校の同級生。いや、学部は違うけど大学も一緒か。大学で会うたことはないけど。
彼、勉強できました。そして凝り性。凝ったものにはとことん凝る、という性格は、中学校の頃から変わってないですね。大学出てから何をしてるのか知らんかたけど、あるとき、同級生に「プロ野球人名事典」というのは森岡君が書いたものだよ、と教えてもらってビックリした記憶があります。そして、彼の中高生の頃のことを思い出し、なんか、納得しました。そんな少年だったもの。
野球のカルトでマニアな知識では、彼に右に出るものは居ない。いないと思う。
そんな森岡君が名字の研究もやっている、と知ったのは、だいぶ後になってからだ。それもまあ、森岡君ならやるだろう、という感慨でした。
でね。
そんな、凝り性でマニアでニッチな分野で活躍する森岡君が、まさかこんなにメジャーになるとは、誰も予想してなかったと思います。いや、失礼。でもね。マニアだもん。やってることが。
以前、本人に聞いたこと、あります。昔、全国津々浦々の電話帳を手に入れて、名字の数を市町村、地域別に調べ上げてデータベースを作ったことがあるんだそう。そんな、膨大な手間がかかること、なんでやったんだろう。たぶん、それをやって何かに役立てよう、と思ってやったことではない。たぶん、趣味。性向。衝動。思い。そんなことだと思う。
ネット社会、個人情報保護社会になって、電話帳に載せない人も増えた現在、その資料はとんでもなく貴重なデータベースとなり、他者の追随を許さない名字研究家、森岡浩君の財産となってるんだと想像しました。
もちろんそんなデータベースだけでなく、それぞれの名字について、詳細に調べてます。こここそ、森岡君が本領を発揮するところだ。「日本人のおなまえっ!」で語られる蘊蓄の深さは、高校の時にマニアなことについて語る森岡君と同じなのだ。
三つ子の魂百まで。ではないけど、彼は、なるべくしてこんな研究家になったのである。こんなにメジャーになるとは思わんかったけど。いや、失礼。でもね。マニアだもん。やってることが。
こないだ、5年振りの高校学年同窓会があった話、書きました。で、森岡君も出席してくれてたんですね。その森岡君が送ってくれたのが、この本。僕が欲しい!とねだったから。
森岡君が一人で編纂した「名門・名家大辞典」。辞典を一人で編纂する、というのはね。もうね。すごいね。僕のツボ。白川静先生や大槻文彦先生が成し遂げた偉業を、同級生の森岡君もやってくれてました。
これ見ると、日本に名門・名家というのは多々あれど、高知には本当に少ない、とういこと、わかります。もちろん山内家とか一条家とか深尾家とかはあるけど、今に至る名家は、本当に少ない高知県。入交家、川崎家は、ありました。あらためて、入交家のすごさ、わかりますね。鎌倉時代からの長い長い長い長い年月、土佐で、活躍を続ける名門入交家。
この本、森岡君のサイン入り。これでしばらく楽しめそう。
他の学年の同窓会で、同級生に政治家とか大会社の社長とかが居るのがFBに上がってたりするけど、同級生に森岡君が居ることの方が、僕は嬉しい。
この帯の裏表紙部分には、同じく森岡君編纂の「全国名字大辞典」「難読・稀少名字大辞典」「県別名字ランキング辞典」の広告が載ってました。誰が買って読むんだろう。それはね。僕のような人たちです。