三嶺が、見える〔6082〕2019/12/10
2019年12月10日(火)快晴
雲ひとつない、冬の空。高知の冬は、いつもこんな感じで清々しい。
昨日の午後は、岡山で、西日本事業部の打合せやってました。で、岡山駅前で一杯やってから高知へ汽車で帰ったので、家に帰り着いたのは、夜中。
そんな訳で今朝は少し遅くまで、6時まで寝て、車で出勤しました。だからこの写真は、朝、6時半頃のもの。世の中が明るくなっていく時間帯。
6時に起きて、シャワー浴びて服を着て、自転車で、家から離れた場所に停めてある車まで走り、車に乗って東部自動車道を走ってるのが6時半。我ながら、なかなかやるもんです。時間は、有効に使わなくっちゃ。
で、この写真は、なんこく南インターを過ぎた辺りで撮影したもの。面白いものが写ってます。平野部ではなかなか見ることのできない山が。
正面。まっすぐ正面の彼方に見える山容は、紛れもない。三嶺だ。三嶺愛好家の僕が言ってるから間違いない。この、高速道路の標高が高い地点からは、こんなにも見事に三嶺とそれにつづく山々を見ることができるのであります。
ああ。登りたい。
三嶺から左の方へと尾根を見ていく。西熊山があって、少しトンがった山が、こないだ登った天狗塚。天狗塚の左に見える乳房型の山は、ずっと手前、香北にそびえる御在所山だ。
ここが三嶺。
こうやって色別標高図をみると、三嶺の尾根は、ずうっと工石山の方へとつながる、東北東から西南西へ伸びるシワシワであること、わかります。
フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込み、その圧力でできたシワシワ。そのシワシワが特に濃いのが、三嶺であり、石鎚山であることが、わかるよね、これで。
あと、高知平野を中心にして、緩やかなV字型になってるのも、わかります。そして高知平野界隈が沈降し、室戸や足摺が隆起する、そんな地形。
三嶺と、石鎚山。
こうやって見てみても、その間を見事に突っ切る吉野川によって、はっきりと分断されてるの、わかりますよね。昔、昆虫マニアの養老孟司さんが、この吉野川の西と東で昆虫の生態系が全然違う、という話をしてましたが、たぶん、そう。
こないだ、高知新聞に、石鎚山系をシカ害から守れ、という記事が載ってました。そう。まだ、石鎚山は、シカ害にやられていない。三嶺とは対照的に。
吉野川によって分断された生態系が、石鎚山を守ってるのかも知れんですね。
なんとか、シカの被害を食い止めんといけません。山登りをしてると、そんなこと、心の底から思うようになります。
冬になってしまった。
なんちゃって登山愛好家の僕には、雪山を登る技術、ありません。やってみたいけど・・・
こうやって三嶺の山容を眺めると、あの巨大な大自然に一人で抱かれて、静かな時間をゆっくりと過ごしたい、と思ってしまいます。
雪山を一人で登る、などという無謀なことはようせんけど、加藤文太郎に憧れたことは、あります。