Smoke on the Water〔5918〕2019/06/29
2019年6月29日(土)靄
今朝は2時に起床、出勤。早朝の工場。
写真は丑三つ時の、家の前。鏡川の土手上から撮影しました。川面には靄がかかり、幻想的にして美しい風景。静かな静かな丑三つ時。
この風景で思い出したのがSmoke on the Waterね。スモーク・オン・ザ・ウォーター。言わずと知れたディープ・パープルの大ヒット曲。ハードロックの古典。古典中の古典。
コード進行が簡単で、ドラムとベースがシンプルなので、中高生にとってのバンド活動の入り口と言われた作品ですよね。
僕らの世代でバンド経験した者で、この曲演奏したことない人はいないくらい。いや、大袈裟ではなくて。
でもこの歌詞、当時は深く考えてなかった。当時、洋楽をコピーするということは、そのまま演奏するということで、歌詞内容などを吟味したりすることって無かったと思う。英語の歌は、楽器演奏と同じような扱いだった。と、思う。だから日本語に翻訳してそれなりの歌詞にして歌う、などということは考えられなかった。そもそもロックを日本語で歌うことについての論争もあったくっらいでね。今の人たちには想像もつかんような、そんな時代ね。
まだ、バンドをやってるのは「不良」というイメージもあって、邪魔者扱いに近かった、そんな時代もありました。今は昔。
で、Smoke on the Water。
この歌詞もまあ、適当な歌詞と言やあ、適当。あまり、意味深いものではない。ディープ・パープルが、レコード制作で行ったモントルーのカジノで、フランク・ザッパのコンサートやってて、興奮したファンが信号拳銃で放火、火事になった模様をそのまま歌詞にしたんだそう。だから、Smoke on the Water。湖上の煙。そのままやがな。
でもあのサビの部分のハーモニーは秀逸で耳に残る印象的なものだった。
それでね。
こんなのも、ありました。「お江戸の火消し」。
これはSmoke on the Water木遣りバージョンというものでありまして、まあ、見てみてください。
レマン湖の上の煙が琵琶湖の煙になり、火事と言えばお江戸の火消しの出番。
誰でもが知ってる、ディープ・パープルでも一番有名な曲だからこそ、こんなことできるんですな。日本の古典とハードロック古典の合体か。
僕らがバンドやってた中高生の頃。ヘビメタなどという言葉はなくて、ハードロック。ロックとジャズの中間みたいなのは、フージョンではなくてクロスオーバー。
ディープ・パープルのもう一つの代表曲はHighway Star。高速道路の星ですきんね。歌詞はシンプル極まりないけど、ドラムが難しいのとコード進行がすこし込み入ってて、Smoke on the Waterを卒業したら、Highway Starに挑戦、てな感じだったでしょうかね。イアンギランの声を真似できるような輩はおらんかったけど。
でも、世の中は今より、シンプルだった。
Smoke on the Water
丑三つ時の鏡川。