飛行場の飛び地〔5894〕2019/06/05
2019年6月5日(水)薄曇りでんがな
大阪。昨日、松山から大阪へ移動。夜は阪急苦楽園口駅近くでお客様と会食でした。食べた飲んだ食べた飲んだ。出張はダイエットの大敵ですな。いやはやまったく。
で、今、関西空港。朝のJetstarに乗って高知へ帰ります。やっすいですきんね、LCC。バスより安い、LCC。
関西空港、広くてきれい。でもやっぱし、伊丹が便利ね。Jr.2号の住まいから歩いて5分の伊丹空港。戦前の昭和14年に大阪第二飛行場として開場した伊丹空港。その風情は、僕が学生の頃からあまり変わっていません。羽田空港が原型をとどめないほどに変わってしまったのとは対照的。
関空ができて、国際線や貨物便がそちらに移り、便数が減ったからでしょうかね、そんなにお金、かけてないのがよくわかります。
航空写真を見てみても、現在のと、1970年代のと見比べたら殆ど変わってません。ターミナルの形状もそのまんま。お金、かけてません。羽田とは大違い。
それ以前となると流石にこんな感じで、更新世段丘に挟まれた扇状地に、うまく作られてます。飛行場作った当時は、のどかな農村地帯でございました。
地図をみるとわかるけど、はっきりした条里が見える。高知空港が、律令時代からできあがってきた香長条里を突き破るようにつくられてるのと、同じ。この界隈の条里は、ほぼほぼ南北まっすぐの感じでつくられてますね。
この条里に、太閤検地後の政策が加わって、いろんな経緯、いきさつがあり、飛び地が形成されてるのは、その筋では有名な話らしい。
伊丹空港は、大阪府池田市、豊中市と、兵庫県伊丹市が複雑に入り組んだ場所に、あります。ターミナルビルを歩いてても、知らず知らず県境を跨いだり市堺を行ったり来たりしてたりするのでありますが、更に、豊中市の中に四角い池田市があったり、池田市の中に豊中市や伊丹市の四角い飛び地があったり、と複雑極まりない状況になっている。
飛び地が四角い理由は、そもそもの条里が反映してるもの。それにしても、という感じで飛び地が入り組む伊丹空港。国有地だったということもあり、固定資産税なんか関係無いや、ということで、こんな感じで放置されてきたのかも知れません。
このブログに詳しく書いてたけど、飛び地の中に更に飛び地があるという二重飛び地も存在するんだそう。何がなんだか。
ウィキにも、その辺の事情を書いてるけど、ここ、関西空港にも飛び地があるという「余談」も載せてました。泉佐野市、田尻市、泉南市の境界線が、関空を直線的に3分割してるんだそう。これは、固定資産税を3市が公平に徴収するためなんだそうね。なるほど。行政の考えそうなことだ。
ともかく、飛び地には飛び地の理由があるのでありました。
伊丹空港や関空には飛び地が多いのである。飛行場だけに。