標高差13m〔5840〕2019/04/12
2019年4月12日(金)薄曇り
なんか、寒い。今年の4月は気温が上がらん。うすら寒い日が続いてます。今朝は自転車で出勤。写真は、今朝4時過ぎの葛島。出勤途中に撮影してみました。
紀貫之の時代、まだ現在の高知の市街地が浦戸湾の浅海底であった時代に、湾内に浮かぶ島の一つであった葛島は、現在の標高18m。住宅地の中に、豊かな自然をそのまま残して静かにたたずむ小山、葛島。
この小山は、高知市の里山保全条例によって指定されている「里山」。この里山保全条例は、平成12年に施行されたもので、都市化の中に残されている里山を保全し、住民参加による自然と調和したまちづくりを目指すもの。あらましは、こんな感じ。
平成13年9月、その条例による指定第1号が、ここ葛島と、うちの実家の裏山だった。うちの裏山は秦山という山で、分け入ると古い古いお墓がたくさんある、ほとんど人も立ち入らない小山。その秦山と葛島が、指定第1号の里山。
その後、平成25年に御畳瀬のノツゴ山が指定されて、現在は都合3山が、里山保全条例に指定されてるんだそう。なんか、少ないね。3山の里山。これからどうするんだろ。
ともあれこの葛島は、津波の避難場所にも指定されたので、以前はかなり荒れてた階段も整備されててっぺんもキレイになりました。そしてこの説明板だ。前は、こんなのなかった。里山としてみんなで守ろうね、という文章と、昭和南海地震の際に皆が逃げ登ったこと、そして以前僕もこのにっこりに書いた、地域住民有志によるこの小山の買取の話が、記載されてます。良いですね。そんな大切なことを、地域のひとたちが知る、ということは大事だから。
出勤のため、国道55号を東へ自転車で走る。ここの標高は、地理院地図で見ると0.5m。高須のナンコクスーパー様前で1.1m。そして介良のパワーセンター前で5.7mと上がってゆきます。自転車なので、この登りは敏感に感じられます。船岡山の北、グドラック様の北側で6.0m。
そして。大そねの交差点。なんと11m。グドラック様前から大そね交差点までの間に、なんと5mの標高差があるなんて、誰も気付きませんよね。そしてこないだ完成した新しい南国警察署前で12.6mとなり、カーサ下田様前で12.8m。どんどん高くなりました。
物部川までは、ほぼ、この標高を保っています。川に向かって低くならない。扇状地として堆積した固い土砂が、この地形をつくりあげてます。素晴らしい。
弊社の前が標高13.5m。南海地震の津波最悪想定でも、ここまで津波は上がってきません。扇状地の固くて高い地盤が、僕らを守ってくれるはず。先人は、良い場所に、工場を建ててくれました。キレイな水が豊富で地盤が固くて、津波も来ない高さに、あります。
葛島からざっと13mの標高差を自転車で駆け上る、出勤。朝はやる気に満ちているので、上りも全然苦になりませんね。疲れて退勤するときに下り坂、というのも、良い。
標高差を足で感じる、朝。