菜の花、アブラナ、潮江菜、菜食健美〔5813〕2019/03/16
2019年3月16日(土)晴れ
良いお天気になりました。
春。もう、界隈の風景は春で溢れてます。今日は、本社営業部の清掃活動の日。会社の近所、普段、ご迷惑をおかけしているご近所様の掃除を、朝9時くらいまでやってます。ジャンバーを着て掃除を始めたけど、だんだんと暑くなってきました。春爛漫。
写真は、会社の前から少し北へ行った道路脇の菜の花。向こうに弊社の物流センターが見え、その手前を走ってくるのも弊社のトラック。春の中を走ってくるトラック。こうやって近在を歩くと、あちこちに春の風景が落ちています。そんな季節。
菜の花。
簡単に菜の花と呼びますが、色々あるんだそう。まず、江戸時代に日本人が菜種油を採ってたのがアブラナ。灯明用の油を取るから油菜ね。明治になり、たくさん油が採取できるセイヨウアブラナが輸入され、それが主流となっていく。これも菜の花。セイヨウアブラナと言うけど、この種のものの交雑由来は複雑を極め、現在日本のセイヨウアブラナは、ヨーロッパのものとはまったく違うものになっているんだそう。ああ。ややこしい。
さらにややこしい話がある。この写真みたいに、道端とか川の土手に咲いている菜の花は、カラシナ、セイヨウカラシナであることが多いとネット情報に書いてあります。なんだそりゃ。
つまり、僕らが菜の花と一括りにしているこの春らしい黄色い花は、アブラナであったりセイヨウアブラナであったりカラシナであったりセイヨウカラシナであったりする、という訳か。もう、どうでも良くなってきたけど、まあ、ともかく菜の花と呼ぶのは間違いではないから、良し。
植物分類でいうと、アブラナ科。
日本には、野生のアブラナ科植物は、ない。存在しません。全部栽培種。まずはカブだ。黒海周辺から北のほうが原産とも言います。シルクロードを経て中国へ渡来した、カブ。それを中国人が改良して、チンゲンサイ、パクチョイ、ハクサイに。日本にやってきて、カブからコマツナ、ノザワナ。白菜が日本にやってきたのは、なんと日清戦争の後なんだって。明治後期まで、白菜というものが無かった日本人は、冬になっても白菜のお鍋、食べてなかったのか。知りませんでした。
日本に入ってきたカブの系統が、土佐にやってきて「潮江カブ」と呼ばれるようになり、奇跡のような紆余曲折を経て「潮江菜」として復活した、という話を、随分と前に書きました。その「潮江菜」は、今、立派に復活を遂げて大好評のうちに栽培、販売が行われるようになってます。熊沢さん、エラい!
さて。アブラナ科の代表は、今の日本では大根でしょうか。ダイコン。ダイコンの類が日本に入ってきたのは、古い。中国では秦の時代に栽培されてたとのことなので、日本に入ってきたのも古代王朝の頃でしょう。
あと、アブラナ科と言えばキャベツだ。キャベツの野生のものは、葉っぱが巻かない。そう。ケールなんかが、そう。ケールの野生のものは、地中海からフランスイギリスの沿岸、風が強い断崖とかに今も生えてるそうですね。
野生のケールは、、ギリシャ時代にはもう、その葉っぱを食べると二日酔いに効くと言われてたと言うから由緒正しいね。そして薬用として栽培化されたんだとか。
野生ケールからできていった野菜には、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、青汁用のケールなどが、ある。
そう。僕らが毎朝飲んでいる青汁「菜食健美」の主原料となっているケールは、アブラナ科の中でもとても由緒正しく歴史ある野菜なので、ある。あります。
菜の花を愛でながら、春を感じながら、アブラナ科の植物に感謝する、清掃活動の、朝。