酪農乳業の発達史〔5806〕2019/03/09
2019年3月9日(土)晴れ!
昨日の最終便で戻ってきて、今日は高知。朝、走って出勤しました。午前中は会社でお仕事。午後から、「ろうきん駅伝」というのに弊社チームがエントリーしてるので、それに出走してきます。鏡川の、天神橋と柳原橋の間を周回する小さな駅伝ですが、駅伝は駅伝。かなり、キツい。どうなるでしょうかね。
さて。
「一般社団法人 Jミルク」という組織があります。元々、日本酪農乳業協会という名称だった業界団体。生乳生産者(酪農家さんね)、乳業者(僕らみたいなの)、それに牛乳販売業者で構成される団体。1980年設立。その設立時に重要な構成員となったのが、旧全国牛乳普及協会でした。全普協は、各都道府県にある牛乳普及協会の中央組織、てな感じでしたよね。
各都道府県の牛乳普及協会は、そのまま残ったり、名称が変わったり、組織変更が行われてきたりして、それぞれ現在に至っております。高知県牛乳普及協会というのは今もありまして、ちゃんと活動行っているのであります。
さて。そのJミルク、現在の専務理事はMさん。Mさん、なかなかの歴史マニア。それも、酪農乳業の歴史に関しては相当のマニアなんですね。間違いなく、そのM専務の肝入りだと思う。こんな冊子ができました。その名も「酪農乳業の発達史」。すごいではないか。副題が「47都道府県の歴史をひもとく」ですきんね。すごい。手前に高知県のページをコピーしてます。全都道府県の酪農乳業の歴史をこんな感じでまとめてます。高知県ページに書かれてる内容も、なかなかすごい。普通、誰も知りません。こんな歴史。どうやって調べたんだろう、と思うくらい調べてます。
執筆したのは、日本酪農乳業史研究会(そんな研究会があるんだね)のY常務理事なんだそう。なんともかんとも、すごい。全都道府県ですきんね。これ、読み物としても面白いので、しばらく楽しめそうです。
ちなみに高知県。
戦前、池知春水さんの尽力で酪農乳業が始まった時代。寺田寅彦さんの随筆にでてくる逸話も押さえてあるのが嬉しい。大正11年に吉澤牧場が開設された話。そして戦後の法人化からひまわり乳業という社名に至るまで、正確に書かれてます。どうやって調べたんだろう。と、思ってたら、ページの最後に「参考文献 吉澤八洲夫(1964)高知県乳業史」とありました。なるほど。納得納得。
こうやって、日本各地、それぞれの事情の中でそれぞれの歴史を育まれてきた酪農、乳業。これからの酪農乳業を考えていく上で、この歴史を知っておくことは、大切なことなんだと思いました。すごいぞJミルク。