夢が実現してゆく〔5742〕2019/01/04
2019年1月4日(金)晴れ!
今日が仕事始めという会社も多いと思います。今年も頑張りましょう。
もちろん弊社の工場は元旦から動いてるので、僕らはもう新年4日目。写真は、出勤途中の鏡川。与力町に停めた車まで歩いてる途中、午前4時過ぎの風景。向こうに雑喉場橋、鏡川大橋、五台山が見え、その上に明るい明るい金星。そう。今も「あかつき」が観測を続けてる、金星。
今朝の高知新聞を見ると、宇宙の話題、多かった。19面に、日本の宇宙探査の現況を整理しており、「あかつき」はもちろん、こないだご紹介した水星探査の「みお」や、月面探査計画などなどの夢のある記事が載ってました。日本も月面を目指し始めた訳だ。
で、月面探査では、中国の探査機が月面の裏側に着陸した、という5面の記事もインパクト抜群だ。中国は、今や、宇宙探査先進国。すごい勢いで技術開発を進めながら実績あげてってる。月の裏側ですきんね。電波が届かない、そんな場所で、どうやって着陸機のコントロールをするのかと言えば、月の向こう側に中継衛星を打ち上げているんだ。手が込んでます。
探査機の名前は嫦娥4号。
嫦娥だ。
中国の神話に出てくる嫦娥。尭舜の時代ね。帝舜が、太陽となる10人の息子を生む。10の太陽は、交代で出てくるのであったが、帝尭の時代に、10個が一度に現れるようになり、地上波灼熱の地獄となってしまった。そこで天帝から遣わされたのが、羿。げい。弓の名手で、10個のうち9個の太陽を射落としたので、地上波再び過ごしやすくなったのである。その羿の奥さんが、嫦娥ね。
自分の息子(太陽)を射落とされた舜は、おもしろくない。羿と嫦娥を神籍から外し、不老不死ではなくしてしまう。そこで二人は西王母のところへ不老不死の薬を貰いに行った訳だが、帰りがけに、嫦娥が二人分全部飲んじゃったのね。で、嫦娥は羿を置いて逃げる。逃げた先が、月。お月様。
でも、バチが当たって嫦娥はヒキガエルの姿になってしまった。
中国では、日本で餅つくウサギに見えるのが、ヒキガエルなんですな。
話が長くなったけど、嫦娥は月の女神となり、そして月探査機になったのでありました。地球と月を行き来できるようになって、良かったと思います。羿も喜んでるだろうか。
もうひとつ。26面。こないだも書いた「ウルティマ・トゥーレ」。冥王星よりもはるかに遠い、43AU(65億キロ)離れた宇宙で、太陽を周回している天体の画像、いよいよ公開されました。雪だるまみたいなの。大きい球が直径19km、小さいのが14kmで、くっついてます。宇宙空間の中で互いに回りながら、静かにくっついたとみられてます。
こんな天体の撮影をしてしまうとは、人類も、なかなか捨てたもんではない。
「ウルティマ・トゥーレ」とは、「未知の世界」。未知の世界が、未知ではなくなる。
未知と言えば、ブライアン・メイが天体物理学者なのは知りませんでした。ニューホライズンズのプロジェクトに学者として参加してるんだって。で、今回の偉業に対して新曲を公開。すごい。
この記事には、いつか小惑星「フレディマーキュリー」も探査してほしい、と書かれてるけど、ホント、そうだ。
夢のようなことが実現していくのを見ることができた、お正月。さあ。僕も頑張ろう!