上岡、神岡、神の岡〔5708〕2018/12/01
2018年12月1日(土)晴れ
今日は12月1日。師走。なので朔日参り。会社の氏神様、野市、上岡八幡宮さんに、朔日参り。
もちろん今は太陽暦なのでお月様とは関係ない。でも、太陰暦の時代、月の運行が生活の基本となっていた時代、朔日は新月で、お月様がここから成長を始める日。だから、氏神様にお参りして、新しい月の健康や幸福、商売繁盛などを祈ったという訳だ。
今は太陰暦ではないけれど、やはりその風習が残って、月の初めには必ず氏神様にお参りする、という方も多い。多いと思います。
写真は、朝、6時過ぎの上岡八幡宮。参道入口の杉の木。クロガネモチ。鳥居。狛犬。そして明るんできた東の赤い空。
空の上には明けの明星。金星は、なんでこんなにも美しいんだろうか。その過酷な地表環境は想像もできないくらい、美しい金星。
上岡。
上岡山という標高33.9mの、命山。この山は、幾度も書いてきたように石船伝説に彩られる神様の山。神の山。神の岡。神岡。上岡。
カミオカで思い出すのはスーパーカミオカンデ。飛騨の、神岡町にある、なんか知らんけど素粒子観測のすごい装置。宇宙物理学というのは、本当にすごい。
スーパーカミオカンデは、ノーベル賞の小柴先生で有名なカミオカンデの後継。神岡町の神岡鉱山の跡地に建設された巨大実験観測施設。
役割を終えた旧カミオカンデは、現在はカムランドという施設になってます。遊園地かと思うよね。巨大な鉱山跡、実験装置跡の穴を利用した遊園地。でも、カムランドは遊園地ではありません。やはり観測装置で、、反ニュートリノを検出するんだって。
カミオカンデというと、こういった華々しい活躍が思い浮かぶけど、忘れてはならない負の歴史を持っているのも、事実。あんましニュースでは触れられんので、この負の歴史とカミオカンデを睦びつけてない人も多いと思う。そう。イタイイタイ病。
神岡鉱山の亜鉛鉱石から流れ出したカドミウムが神通川に流れ込み引き起こした有名な公害病、イタイイタイ病。その公害病は、神岡鉱山が原因だった。
神岡。神通川。
飛騨の神岡町は、どうやら、奈良時代の昔から金などが産出するので神の岡、神岡と呼ばれていたんだそう。鉱山と地名は、抜き差しならないぬ関係にあったのである。だから神通川なのかどうかは、知りません。なんか、関係ありそうですが。
貴重な鉱物に恵まれた、地質学的に特別な場所が、神岡。そこで太古の昔から採掘が行われ、昭和になって公害病を引き起こし、そしてノーベル賞実験の舞台に生まれ変わる。こんな歴史、神様はどう見てるんでしょうかね。
ここ、野市の上岡は、平野の中にポツンと立つ小山。平野で暮らす人々にとって、信仰せざるを得ないような場所と、姿。
ここに神社があるなどと知らない以前から、僕は、南国バイパスから上岡山を見るたびに、ここには神様が居る、と確信してました。
神の岡の、夜明け。金星の輝きが神々しい。