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東部の酪農の未来〔5688〕2018/11/11

東部の酪農の未来

2018年11月11日(日)快晴!

良いお天気の日曜日。今日は用事がありまして、朝から田野。高知県安芸郡田野町。面積6.3平方キロ。四国で一番狭く、日本では下から21番目の面積を誇る、田野町。

その田野町には大野台地という標高70mちょっとの更新世段丘が、あります。更新世段丘にしては高い標高。これは、浅海底で堆積した土砂によってできた更新世の段丘が、南海トラフ地震のたびに隆起したことにより、こんな高さになってしまったもの。

通常の更新世段丘は、何万年単位の気候変動の中で上昇する海水面により、また、海に沈んでしまう可能性も、あります。そう。先っぽに皇居がある武蔵野台地とか、先っぽに大阪城がある上町台地とか。名古屋城の台地も、そう。高知で言えば長岡台地。

これらは、何万年か何十万年の間には、海に沈むことも、ある。

ところがここ、大野台地は、プレート運動によって隆起してしまったので、もう、再び海水面の下に沈むことは、なさそう。何十万年の単位ではね。

 

しかし。何十万年とかいうのは、地球の営みの中ではほんの一瞬のこと。数千万年の単位でみたら、どんなになってるんだろう。

 

写真は、その大野台地からの風景。

眼下には田野の街並み。いや、田野町は、堤防が二本、海に突き出しているところまで。あそこが奈半利川の河口で、その向こうは奈半利町。向こうに、羽根岬。南海地震の痕跡でもある海岸段丘が美しい。

 

この大野台地には、今、2軒の酪農家さん。いや、この夏には1軒になってました。このにっこりでも幾度かご紹介させていただいた酪農家さんが、孫の世話などに忙しくなったということで、長年やってこられた酪農を卒業されました。本当に、残念。ご自分でコツコツと建てられたフリーバーンの畜舎。搾乳室。太平洋をこのように見下ろす、素晴らしい立地。とても良い牧場だったので、本当に残念でした。

ところが。

とても残念に思っていたところに、朗報。南国市で酪農を営むHさん。お父様の跡を継いで頑張っておられる若夫婦が、その大野台地の牛舎へ引っ越して来られることになったのでありました。再び大野台地の酪農家は、2軒に。

 

今月になって、段階を踏んで引っ越し。まだ、南国市に半分残ってますが、それも、今月中には引越しを済ませ、ここ大野台地で腰を据えて酪農を営まれます。

今日朝、寄ってました。ご夫婦で、あの見慣れた搾乳室で、頑張って搾乳してました。なんか、嬉しい。とても、嬉しい。本当に嬉しい。

南国市の牛舎は、周辺環境などに制約があって、今まで以上の規模拡大は難しくなってました。ここなら大丈夫。まだ、どっさり増やせます。そんな夢と希望の大野台地だ。

これから頑張って、高知県の酪農家のエースになっていって欲しいと思ってます。とにかく若いし、馬力があるし、人柄が素晴らしいし、奥様との息がぴったりだし。

そうそう。ここ大野台地から尾根をずうと北上、車で30分ほどの所にも、同じような、若手酪農家夫婦がおります。とにかく若いし、馬力があるし、人柄が素晴らしいし、奥様との行き場ぴったりだし。

 

東部の酪農は、今、元気いっぱい。僕らも、嬉しくなる。これからの明るい未来が楽しみだ。

とりあえず、海に沈むこともないので、数十万年は大丈夫だ。


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