大八車とターレー〔5672〕2018/10/26
2018年10月26日(金)晴れ!
今朝、未明。出勤途中、弘化台で、卸売市場の中へ入ってみた。
もちろんこの時間帯は一般車は入場できない。なので、近所に停めて、徒歩で入場。早朝の市場は活気に満ち満ちて、嬉しくなりますね、実に。
市場内の、仲卸さんのお店が並ぶエリアで撮影してみました。この右手へ行くと競り、やってます。
ここ弘化台の市場内では、色んな輸送手段が使われておりまして、この写真にも色々と写ってます。手前に鮮魚を積んだ大八車。その向こうにリヤカー。その向こうに台車。それぞれ、用途に応じで使い分けられる市場の運搬機。もちろんフォークリフトも走ってます。
しかし、ここにはあの、ターレーは、ない。見かけませんね、ターレー。ひょっとしたらあるのかも知れんけど、ほとんど見かけない。
築地では主役の、あのターレーが、高知中央卸売市場にない理由は、なんでしょうね。それほど、大量の荷物を遠くに運んだりすることがないからなのか、どうなのか。
こないだ、築地から豊洲へ、凄まじい台数のターレーが引っ越しするのがニュースになってました。豊洲では電動ターレーしか使えなくなるんだってね。
ターレーはターレとかバタバタとか呼ぶけど、正式にはターレットトラック。朝霞製作所というメーカーの登録商標だったのが、その会社が無くなった為、今は自由に誰でも使える名前になったらしい。知らんけど。
ターレーは、電動で(以前はガソリンで)動く大八車だ。その荷台の形状を見ると、やはり大八車。
大八車は、江戸時代から使われている運搬器具。基本的に二輪なんで、小回りが、利く。テコの原理を巧く利用し、かなりの重量物でも運べ、小回りが利く、ということで、広く使われるようになったんだと思う。もちろん日本橋の魚河岸でも活躍したんだろう。
昭和前期に日本橋から築地への魚河岸の移転があってからも、たぶん、場内で、輸送の主役は大八車であったことは想像に難くない。だからこそ、その大八車の進化版であるターレーが登場したんだと僕は確信するのである。大八車を動力で動かすにはどうしたら良いか、と考えた人が発明したのがターレーなのではないか、と。
市場の中のように、狭くて広くてゴチャゴチャしている場所では、大八車。そしてターレー。
ちなみに大八車をウィキで調べると、その語源にはたくさんの説がありました。
一人で八人分の仕事ができるから
車台の大きさが八尺であったから
滋賀県大津の八町で使われていたから
芝高輪牛町の大工八五郎が発明したから
宮城県の針生大八郎が発明したから
なんか、最後のがえらく具体的で本当っぽく思えるけど、個人的には大工の八っつぁんが好き。江戸っ子だから、でーくの八っつぁん。
その大八車の後継であるターレーが行き交っていた築地。豊洲になると、もう、僕ら一般人がターレー行き交う中を歩くことは、ない。
ここ弘化台では、大八車やフォークリフトや台車が行き交う中、一般人も楽しめます。一般人も停められる駐車場をかまえ、小売や飲食も充実させたら、僕ら日本人が好きなゴチャゴチャした賑わいを一般人も楽しめる場所になるんではないか、と、朝っぱらから妄想しました。
さあ。仕事仕事!