ジョロウグモ とコガネグモ〔5587〕2018/08/02
2018年8月2日(木)晴れ!
暑い夏の日。
昨日は、部屋の窓の女郎蜘蛛について書きました。で、その後少し調べてみると、女郎蜘蛛ではないことが判りました。なんだそりゃ。
いや、少なくとも高知では、これはジョロウグモと呼ぶと思います。でも正確にはコガネグモ。間違いなく、僕の部屋の窓に大きな巣をこしらえているのはコガネグモでした。
ウィキによると、多くの地方では、ジョロウグモ とコガネグモを総称してジョロウグモ と呼ぶ、と書いてますので、高知も、その「多くの地方」に含まれているんだと思います。なんせ、女郎ぐも相撲全国大会が開催されるのは四万十市で、それに出場するクモは、コガネグモだから。
今年も、明後日の8月4日、四万十市中村の一條神社さんで女郎ぐも相撲全国大会が開催されます。正式名称「第68回全日本女郎ぐも相撲大会」。なんと今年で68回。戦後間も無くから始まって、今や中村の子供達にとってとても大切な大会となっているのでありました。
ルールを見てみよう。
参加資格は中学生以下。一人一匹。部門は二つで、十両の部が体長20mm以下。幕内の部が21mm以上。相撲の決まり手は4つ。
1.やぐらおとし 糸を引いたまま土俵から落ちて、下に水を張っているので、水を嫌うクモは上に登ろうとすると、上に残っているクモが糸を切って落とす。
2.がっぷり 身体のどの場所でも噛みつけば勝ちとなる。噛むと同時に糸を巻きつけるので早くはずしてやらなければならない。
3.まきこみ 糸により相手を巻き込めば勝ちとなる。
4.気合負け 戦わずに逃げている場合は行事の判定となる。どちらとも判定がつかないときは、じゃんけんによる場合もある。
なるほど。僕の部屋の窓のやつは、20mmは余裕で超えてます。大きくて強そう。誰か、四万十へ連れてって~
話を戻すと、分類的には、ジョロウグモ でがなくてコガネグモ。しかし昔から、このコガネグモを女郎グモと呼び、その攻撃性を利用した遊び(相撲)を楽しんできたのが、高知県人。特に幡多の人は、好きですね。
ちなみに、この写真。蜘蛛の足から白いバネみたいなのが伸びてます。これは「かくれおび」とか呼ばれるもので、これを花と勘違いして獲物が寄ってくる、という話もあります。動物はなかなか面白い。この大きな巣の隅っこを見てみると、銀色に光る小さな生き物。どうやらシロカネイソウロウグモ。居候の、クモ。この巣に引っかかる、コガネグモが食べないような小さな虫を捕食して生きていくクモなんだそう。
生物が生きていく、という現実が、僕らの身の回りには溢れている。それぞれが、それぞれの工夫の中で生き、遺伝子を残そうとする。
そんな中で僕らも暮らし、身の回りの生き物と一緒に、ときには楽しみながら、生きている。生きることは素晴らしいと教えてくれます。