オーテピアのある暮らし〔5583〕2018/07/29
2018年7月29日(日)雨
台風12号が西日本を東から西へと通り抜けてゆく。こんな進路の台風って、極めて珍しいですな。逆走台風とか呼ばれてます。その進路は、こないだ大雨被害が激しかった山陽道を舐めるように通るという、かなり腹立たしいルート。
そして今日は夏休み最初の日曜日ということで、各地ではたくさんのイベントが計画され、また、遊びに行く計画を立てていたご家族づれも多いでしょうから、この台風は腹立たしい。
今日の高知も、その台風の影響を受けてます。ひとつ幸いなのは、道路や瀬戸大橋が止まってないこと。つまり、それほどの強風の影響は受けていないということか。弊社としては、橋や高速道路が止まるのが一番辛いので、今日の状況は幸いとしなければなりません。
こんなお天気でもあるので、今日は図書館。そう。この火曜日にオープンしたばかりの、高知県立図書館と高知市民図書館が一緒になった新しい試みの図書館「オーテピア」に行ってました。
そもそも、県立図書館と市立の図書館は、機能が違います。県内各所の図書館をバックアップし、極めて広範な書籍を構えて、県全域の文化産業教育の発展に資するのが、県立図書館。片や市立の図書館は、文字通り、市民が気軽に訪れて本に親しむもの。
その機能をうまく融合させることができるかどうかが、この新しい図書館成功のポイント。
基本構想検討委員会で、そんな白熱した議論が行われていたのが、ついこないだのよう。色々あって、やっと、完成しました。
検討委員会の意見が取り入れられ、その蔵書やリファレンス体制は、自慢できるものになったと思います。開架部分にできるだけたくさんの本を置く、というのも実現してます。
リファレンス。
図書館で色んな調べ物をするとき、図書館で、どこをどのように探したら、目的に役立つ書籍や資料を見つけることができるかの、案内をする機能。まあ、コンシェルジュだ。図書館司書は、専門的知識を駆使してリファレンスを行う。
例えば。新しく会社を起こしたいと考えたとする。
オーテピアで、相談しよう。会社設立の法的手続き。資金調達の方法。商品開発の具体的方法やアイディア。マーケティングに関する本。それに必要な各地の様々な統計データ。
会社設立に必要な種々の情報を、ここだけで収集できる訳だ。
例えば、仕事で、新しい市場を開拓しようと考える。
オーテピアで相談しよう。この巨大な図書館のどこに、その市場の統計データやマーケティング情報があるのか、教えてくれる。
もちろん、色んな学習もできるし、受験勉強をするスペースも充実。
こないだうちのような猛暑が続いたとき、ご高齢の方は、オーテピアの涼しい館内で本を読んで過ごすのはいかがでしょうか。
こんな台風の日も、図書館で過ごすのが良いかも知れません。
5階にはこども科学館。プラネタリウムが嬉しいね。
やっとできた、オーテピア。せっかくできた、オーテピア。読書や受験勉強はもちろんのこと、僕らは仕事にも活かしたいし、生涯学習にも活用しなければ。
県立図書館でもあるので、この充実した蔵書とリファレンスが、県内各地の市町村立図書館に提供できる訳です。つまり、ここだけの図書館では、ない。せっかくの県市合築図書館。うまく、活用してこそ、成功と言えるのだと思う。
上手に使い倒しましょう。
今日は、たくさんのお客さん。図書館に、これほどの人が集まってくるというのは、とても嬉しい風景でした。台風で、日曜市のお店も出ていない追手筋ですが、この館内はとても賑わってました。
ひょっとしたら、高知の未来は、ここから始まるのかも知れません。とても嬉しい、図書館が賑わう風景。