好きなもの 苺 珈琲 花 美人 懐手して 宇宙見物〔5575〕2018/07/21
2018年7月21日(土)暑い・・・
暑い暑い日がつづきます。一昨日、高知市の一日の平均気温は遂に30℃を超えました。昨日は少しましになって平均29.4℃。最高33.5℃なので、涼しい一日でした。もう、慣れました。
写真は今朝のオーテピア。高知市追手筋に完成した、高知県高知市合築の図書館。ここにはかつて、僕らが通うた追手前小学校があった。ありました。区民運動会など、一生懸命やりましたが、今ははりまや橋小学校になり、ここから小学校は消えました。
そこにできたのが、この巨大な図書館。基本構想検討段階で関わったこともあり、僕も興味津々の、図書館。すごいものになるはず。ただ、運用で、高知県と高知市の役所文化の差が懸念されるところではあります。頑張って欲しい。
いよいよ来週月曜日、グランドオープン。
その北東の角から撮影したのがこの写真。開館を3日後に控え、準備万端整いました。と、思います。たぶん・・・
ここのブルーシートが被せられ、朝日を浴びる像が、ひとつ。そう。我らが郷土の偉人、寺田寅彦さんの像がここに完成しました。
いろんなことに興味を持つ。調べる。考える。そういった施設である図書館に、寺田寅彦さんはベストマッチと思います。物理学者ですが、その目の付け所は多彩で、身近なものにも簡単に不思議を発見し、科学的手法で極めていった寺田寅彦。文章については夏目漱石の弟子で、良い随筆を書く、寅彦さん。バイオリンの腕前もなかなかだったと言い、音楽にも造詣が深かった。
自然を大きく見る。なんでもないような現象に、大自然の法則、物理法則を見つける。
そういう学問、なんと魅力的なんでしょうか。ここにも居ました。知の巨人。
台座の正面には。
「ねえ君 ふしぎだと思いませんか 寺田寅彦」
これはもう、寺田寅彦さんという人物をこれ以上ない形で表現したもの。図書館にこれほど相応しい言葉も、ない。
側面には。
「天災は 忘れられたる頃 来る」
もう片方の側面には。
「Sukina Mono Itigo Kohi Hana Bizin Futokorode site Utyu Kenbutu」
好きなもの 苺 珈琲 花 美人 懐手して 宇宙見物
これは晩年の寅彦さんが詠んだ歌。ローマ字が、昔の正統派ローマ字(本物の文章では、伸ばす音の上には、傘のマークがついてます)なので、僕らが習ったローマ字とは違います。
関東大震災に遭ったとき、その揺れや被害の状況を冷静に克明に記した日記が残る、寅彦さん。なんにでもかんにでも興味を持ち、調べ、研究する、寅彦さん。
この図書館の未来を、寺田寅彦さんが見守ってくれるのは、とても良いことだと思いました。