断層と地滑り〔5574〕2018/07/20
2018年7月20日(金)暑いです
寝苦しい夜は続く。
大雨の傷跡は深く、弊社でも、愛媛県の何軒かの販売店さんが被災されました。吉田町の販売店さんは、未だ、牛乳配達もできない状態です。もちろん配達先のお客様もかなり被災されていて、先行きの見通しが立たない状況。心よりお見舞い申し上げます。
この炎暑が、復旧の障害にならなければ良いのですが。
今日は香川県方面へ、朝、仕事でやって来てます。高知自動車道の大豊と新宮の間も、このように対面通行で通れるようになっているので、取り敢えず一安心。
橋脚だけ残って土砂が崩れている映像は、かなり見ました。ので、少し離れた場所から崩壊現場を撮影してみました。あの地滑りの下に高速道路の橋があり、土砂に押し流されてしまいました。復旧にはかなりの時間と労力がかかるであろうことは、素人の目にも明らかです。
専門家が見ても、この土砂崩壊は意外だったとのこと。この四国山地の地形と地質を調べ、土砂崩壊や地滑りの影響を受けないようにルートが考えられて作られている、とのこと。ここで橋を押し流すような土砂崩壊は、予想できなかった、と言うてました。と、言うことは、現在の人知の限界ということか。
20万分の1シームレス地質図を見て見ると、あの地滑りの上を、南北に断層が走ってます。吉野川沿いに伸びて来た中央構造線から徳島道の阿波池田PA辺りで分岐し、徳島県と愛媛県の県境の尾根を通って南下してくる断層が、ここにつながる。
ご承知の通り、断層は、まだまだキチンとわかっている訳ではなくて、今の所の想像で、断層図が描かれてます。だから、今回の地滑りに断層が関係しているのかどうかは、わかりません。
今回知ったことは、高速道路をつくる場合、トンネル出口上部は地滑りしない地形地質、とか、様々なことが考慮され、設計されているということ。だから、高速道路は災害に強い訳だ。
でも、今回こんなことが起きた。
自然の為すことは、人知を超えます。それだけは忘れてはならないこと。
今週末も、暑い中、各地の被災地に多くのボランティアが訪れて復旧活動されることと思います。繰り返しますが、熱中症には、本当に気をつけましょう。
さあ。僕らも、自分にできること、やらなければ。