みんな頑張ってます〔5566〕2018/07/12
2018年7月12日(木)薄曇り
蒸せる夜でした。
昨日はダブルヘッダー。お昼から、南国・香美・香南酪農振興協議会の総会懇親会。そして夕刻からこうち生協様の業者会、やまももの会の総会懇親会でした。
酪農振興協議会では、後継者も増えて元気な南国市、香美市、香南市の酪農家さんが集まって、それぞれの役所、農協、関係者を交えて懇親を深めました。今回の大雨では、酪農家さん、大きな被害がなくて良かったです。道路が通行止めで迂回路から集乳したり、停電になって、発電機で発電して生乳を冷やしたり、という苦労はあったようですが。
畜産関係者が集まってたので、畑山の土佐ジローの話も出ました。
安芸市の、安芸川河口から20kmほど山中に分け入った、谷が少し開けた土地にある集落、畑山。以前、走って行ったことがあります。古くから存在感のある集落ですが、今は人口も減り、高齢化が進む集落、畑山。そこで、土佐ジローを飼育するのが、小松さん夫婦。
はたやま夢楽という宿、レストランも経営し、今まさに、クラウドファンディングを利用して加工場を拡大しようとしていた、その矢先。安芸の市街地と畑山を結ぶ道路は土砂崩壊で寸断し、集落は孤立。水も電気も止まる、という状況で、住民たちはヘリコプターで救助されました。復興の目処もたっていない。
しかし小松さんは諦めていない。小松さんは、畑山に残り、夢を諦めず、夢に向かって必死で努力しておられます。やまけんも、ブログに、応援のメッセージを書いてくれてます。本当に大変だと思いますが、頑張ってください!
飼料を、東部家畜保健所のH所長が担いで運ぼうとしている、という話も、昨日の振興協議会で出てました。皆、応援してます。
こうち生協様の懇親会でも、流通業者の間では、水害対策の話が中心。皆さん、苦労しながら頑張っておられます。
写真は今朝の野市、上岡八幡宮さん。参道入り口脇のクスノキに、蝉の抜け殻。3日前、大雨が上がった朝から、ここにカキ付いてます。
こないだ、地中で過ごす数年間こそが、蝉の人生そのものであるのではないか、と書きました。そしてその最後に、繁殖の為に地中に出てくる。地中で過ごす、生きる、とはどういうことなのか。
南方熊楠さんの粘菌の話を読んでいると、動物として「生きる」とはどういうことか、考えさせられます。
最初は単細胞のアメーバとして生活を始める。そして多核性の変形体となり、朽木などの裏や表面を、動き回る。どう見ても、動物。その動物としての動きの絶頂期を過ぎると、あっという間に子実体を形成。そう。キノコみたいになる。どう見ても、植物。そして胞子を飛ばし、そこから単細胞のアメーバが生まれ・・・・・・
動物と植物の間をいったりきたり。それを観察し、考えることで、生物の内面世界へと入り込んで行ったのが南方熊楠。
姿形を変えながら。粘菌に至っては動物になったり植物になたりしながら、自然に適応し、生きている地球上の生物の不思議。
この蝉の抜け殻から、そんな不思議を感じるようになりました。
会社の、部屋の外からはワシャワシャワシャワシャと蝉の声。
僕らは、地球上の生き物として、大自然の為すことに適応し、環境に合わせて、生きていくのが定め。みんな、頑張ってます。僕も、頑張ろう!