高知県こども詩集やまもも〔5501〕2018/05/08
2018年5月8日(火)曇り
こないだ、実家の書棚で見つけた本。
「高知県こども詩集やまもも 第3集」
高知県の皆さんなら、「高知県こども詩集やまもも」はご存知と思います。高知県の小学生が自由に書いた詩を集めたもの。高知新聞にも、毎日掲載されてるので、楽しみにしている人も多いと思う。こどもの、素直で気取らないストレートな思いが表現されてるのが、本当に面白いですよね。いや、ホントに。
で、第3集。発行日を見ると、1979年。昭和54年。僕が高校生の頃。それで第3集ということは、一年に一回として、僕が中学生の頃に第1集が出たということになるのか。そう言えば、小学生の頃は、なかったなかった。あったら面白かったのに。
それにしても、すごい。現在50歳の、香南市で酪農業を営々と営んでおられるMさんの詩も、この第3集で発見してしまった。トラクターの運転をした話。Mさんは今も農機を自由に使いこなして頑張っている。その原点が、この詩集にありました。
現在の「やまもも」も面白いけど、昔のやつの率直さは、またすごい。親が知らない間に、こどもがこどもの視点で自由に書いてしまう。ほのぼのしたのも多いけど、親は赤面というのも少なくない。
抜粋
学校から 帰ると お母さんが 「百点 とったか。」と 聞いた
ぼくは、大きい 声で 「とった。」と いった。
お母さんは にっこり した。
お母さんは、 本当に 百点と お金が、大すきだ。
以上抜粋
抜粋
うちのお父さんははげ頭だ。
にせの髪をかぶってかくしている。
みんなが遊びに来ていても
毎日にせの髪をかぶってだまっている。
中略
ふろに入る時は
かつらをのけてはげ頭なのだけれども
ふろから出たら
きょろきょろしながらさっとかぶる。
かくしてるにせの髪のしょうたいを
家の人たちだけしか知らない
後略
こんなの実名で書いてしまう、こども。天才かも知れません。この詩集が出た後、この子がどうなったのか、知るよしもないけど。
調べて見ると、昨年6月に発行されたのが第41集。計算は、合う。
ずうっと続いているのが、良いですね。いや~癒されます。
高知のこどもは天才だ。高知はやっぱり良いところ。高知で暮らして良かったと思う。
僕らがこどもの頃には「やまもも」無かったのが、残念でもあり、少しホッとしてたりも、します。