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八幡様のある場所〔5475〕2018/04/12

八幡様のある場所

2018年4月12日(木)晴れ

夜が明けるのが早くなってきた。写真は今朝、5時半前の野市、上岡八幡宮。すっかりと初夏の風情になってきた、高知県地方。

 

こないだ、このお宮さんの、狛犬の台座がずれていた話を書きました。「ナニモノカ」によって、もう少しで狛犬が台座から落ちてしまうくらい、ずらされておった。毎朝この境内を掃除して下さっているおじさんと、しばし、唖然としたことでした。

おじさん、「後で若い衆連れてきて直しちょく」とおっしゃっておられ、翌朝になると直ってたので、この上岡の「若い衆」が活躍したのかと思ってました。

ところが、こないだおじさんに尋ねてみたら、一人で、バールを使うて直したんだそう。おじさん、流石だ。この八幡様は、あのおじさんの努力によって、美しく保たれていると言うても過言ではない。

 

バール。

おじさんは、バールで狛犬台座のずれを直した。

よく、犯罪報道とかで使われるのが「バールのようなもの」。「バールのようなものでシャッターをこじ開け」とか。

この、「バールのようなもの」ってどんなものなのか、気になる。バールではなくて、バールのようなもの。やはり気になって気になって仕方ない方が居たようで、同名の小説が書かれていたりします。

僕は、志の輔師匠の落語を思い出す。その小説を下地にして志の輔師匠がつくった新作落語が、「バールのようなもの」。傑作。

「バールのようなもの」は「バール」なのか。「バール」ではないのか。「バール」という単語を聞くと、「バールのようなもの」を連想し、バールではないバールのようなものってどんなものなのか、考えてしまうのでありました。どうでも良いけど。

バールの話はさておいて。

 

左端に見える標柱。幾度もご紹介してきた、地震碑。今一度、その碑に刻まれている碑文を、ここに記しておきます。

「嘉永七年寅十一月五日大地震、地所によりしづみ、浦々人家流失、人いたみ夥敷、上丘西川原まで浪来る事を記」

安政南海地震から26年経過した、明治13年に、地元の嶋内武金さんによって建てられた、碑。

嶋内武金さんは、若い頃、地震と津波を経験したんだろうと思う。その記憶があるうちに、後世にその記録を残そうとしたのか。

こないだうちからご紹介している、高知県作成の津波想定アニメーションでは、津波は、この西川原よりもう少し北まで達していました。安政南海地震は、南海トラフ地震の中では、そんなに大きな方ではなかったことが、わかります。

 

どちらにしても、この碑が立つ八幡様の境内は、大津波にも無事だった。

古いお宮さんは、天変地異に強い場所に立つ、という類例は、ここにも。


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