九反田の桜、フクちゃん桜〔5452〕2018/03/20
2018年3月20日(火)小雨
ついこないだ、氷点下で寒いのなんの、話してたのに。もう、桜満開。昨日、高知で桜満開宣言だあったそう。高知城の標本木が、昨日、満開になりました。なんでも、史上最速なんだってね。そりゃあそうだ。お彼岸前に、桜満開とは。
そんな訳で、明日の春分の日とか、この週末とかに慌ててお花見の段取りをする方、多いと思います。月末の土日になったら、たぶん葉桜。今年は葉桜見物が多くなると思われる、高知県地方。
それにしてもこの気温差は、すごい。こないだも書いたけど、冬が寒く、春が暖かいと、その寒暖差が影響して桜が早く咲くのだと言う。
全国一斉に同じ傾向ということは、全国的に気候が同じように推移し、それを全国の桜が敏感に感じ取ってこのような開花を迎えている、ということで、よく考えてみると大自然て、すごい。ものすごく微妙な変化に、正確に対応していく、大自然。人間の営みなんぞ、そんな大自然の前では儚い儚い夢のごとし。
ここは4時過ぎの、大鋸屋橋。左手の建物が、高知市文化プラザかるぽーと。堀川に架かるこの橋は、藩政期の絵図には「高橋」とも書かれた橋で、つまり、下を船が往来しやすいようにアーチ型に高く架けられた橋だった訳だ。
その向こうが、この堀川と、南北に流れ、江ノ口川ともつながっている横堀との交差点。堀川の、交差点。舟運が輸送の主役であった時代、堀川の交差点は、重要な重要な交通結節点でもあり、藩政期の絵図でも船の往来が一番激しい場所に描かれてます。
この右手に桜並木。
この桜は、新しい。若い桜の木々。この界隈の再開発でできた土手公園に、植えられました。
そのソメイヨシノに混じって、小さな八重桜があります。この左側、かるぽーと前に1本と、向こうの広場に2本。それは「フクちゃん桜」だ。
かるぽーとには、横山隆一記念まんが館があり、そこには、横山隆一さんの仕事、生活、人生を感じられるようなたくさんの展示が。漫画家というだけではなく、その趣味や生活、交友関係の広がりは、すごい。いや、本当にすごいと思います。
交友関係には、鎌倉の横山隆一邸に集った漫画家、文人など、多数。
で、毎年4月になると、その家に集まってお花見をするのが恒例になっていた。案内のハガキも展示されてますが、洒落ている。さすが。
その、鎌倉の横山隆一邸の桜を、高知の、横山隆一さんゆかりの場所に接ぎ木したのが「フクちゃん桜」。フクちゃん桜は八重桜なので、すぐ、わかります。上に書いた八重桜が、フクちゃん桜。
ここ以外にも、はりまや橋小学校、追手前高校というゆかりの場所に加え、五台山の牧野にも、接ぎ木されてます。
八重桜はソメイヨシノよりも遅いので、この月末は、ソメイヨシノの葉桜と、満開のフクちゃん桜を楽しめるのかも、知れません。
横山隆一邸の桜を接ぎ木して来よう、という議論をした会議に、僕も、居ました。だから、そんな大昔ではない。まだ、15年くらい。なので、まだ、小さな八重桜のフクちゃん桜。
これからどんどん成長して、名物桜に育っていくと、嬉しい。