ひまわり文庫、2018年2月の新刊〔5406〕2018/02/02
2018年2月2日(金)晴れ
昨日は、高知自動車道積雪通行止めで、弊社の関西便は大豊インターで降ろされ、下道を川之江まで走ることになった。京都で関東便に積み替えるのですが、皆の努力とご好意で、なんとか間に合いました。ありがとう!みんな、すごい!
今朝は無事に高速道路営業中なので、安心安心。関東は雪らしいので、そちらが心配な冬の朝。
さて。今朝は2月の新刊。今回は文庫とか新書が多いな。
その中で「記憶の街」。昨年、土佐山田美術館でやっていた、写真家武吉孝夫さんの企画展で展示されていた写真の本。11月19日のにっこりでも少し触れましたが、高知市内各所の、昭和51年の風景写真。なんともすごいアーカーブ。「今」を撮る、ということを、当時考えたことが、すごい。これは佳い写真集。懐かしすぎる。
次は「人類5000年史I」。大好きな出口治明さんの、本人が一番書きたかったという本の第1巻発刊。人類の歴史が始まってから、キリスト誕生の頃までの地球史。ライフネット生命創業者にして知の巨人、出口さんの面目躍如。期待通りの面白さ。これはね、ぜひ、皆さんもお読みください。2巻以降が楽しみ楽しみ。
「日本人の神」は、稀代の日本語学者、大野晋さんが書いた、日本人にとっての「神」とは、を掘り下げた本。日本語やそれにともなう農耕文化などは、南インド、タミル語との共通点が多い、という独自の説を展開。この説は以前にも読んだことあるけど、最近は批判も多いんだって。でも、こういう視点は面白いし、日本人と神の関わりに対する考察も奥深いね。
「僕らの近代建築デラックス」。僕の好きな万城目学が、門井慶喜と一緒に、各地の日本近代建築をめぐりながら紹介、魅力を発信するへんてこりんな対談本。へんてこりんだけど、僕にはツボ。この門井慶喜が、最近直木賞を受賞したというのも何かの縁かも知れないし、違うかも知れない。
「三島由紀夫と楯の会事件」。保坂正康さんが、衝撃的であった楯の会事件の、当時の社会的背景とインパクト、そしてあの事件が正確に意味するところを考察する。三島由紀夫という人物の有り様が、ドカンと伝わってきます。
「劇画ヒットラー」。自分も二等兵で従軍し、南方で戦死しかけた水木しげるさんが、その独特の筆致で描くヒットラー。こんなの、書いてたんだ。ある大きな本屋さんで偶然見かけ、購入。勉強になるし、考えさせられる。
「パラノイア創造史」は、ご存知荒俣宏さんの、マニアなマニアな本。マニアって、面白い。世の中はマニアが居なけりゃあ面白くない。
「蒙古襲来と神風」。文永の役、弘安の役というモンゴル軍の襲来と、それに日本がどう戦ったかを、資料を基に検証。神風で逃げていった訳ではない、ちゃんとした歴史を認識しましょう、神風史観は危険ですよ、と警鐘を鳴らす佳本。
「日本人 数のしきたり」は、こないだ、なぜ神社では二例に拍手一礼なのかを調べていて見つけた本。日本の風習、しきたりと、そこで使われている、またはこだわられている数について纏めた本。まあね。そんなところだね。という感じ。
山頭火の「其中日記」。山頭火が、行乞をしながら書いた日記は、好きです。自由律俳句は、山頭火か尾崎放哉。山が好きな僕は、山頭火の明るさが好き。尾崎放哉の限りない寂しさも嫌いではないけど、僕は、海よりは山だ。山頭火が、山口県小郡の山裾で庵を結んで暮らした時期の、日記や俳句。寝ながら読むのに、書いました。
「日本発掘」は、昨年、お客様の旅行で平城京へ行ったとき、博物館の売店で書いました。最新の発掘成果をまとめた本。発掘は、突然、それまでの定説を覆す。まだまだ昔のことはわかっていない、ということが、よくわかる。
一つ飛ばして「脳の誕生」。生物の歴史の中で、脳がどのようにできてきたのか。どんなメカニズムなのか。人間にとって脳は何なのか。
最近流行ではあるけど、脳の科学。
でね。
その隣の「1冊のふせんノートで人生ははかどる」が、今回の目玉商品。
こないだ、業界の会合で松山へ行っていたとき、松山市駅で高知へ帰る高速バスを待っている間に立ち寄った東急ハンズで、つい、買ってしまった。で、あっという間に読んでしまった。
なんでもかんでも付箋に書き、貼り付け、ノートにしていく。分類整理しないで、どんどんと、付箋にメモを書く。分類整理しない。これは絶対に、仕事のやり方として正解。直感でわかる。
昔、野口悠紀雄さんの「超整理法」を読んだ時以来のインパクト。分類整理しないで、いつでも取り出せる情報。いつでも瞬時に書き留めるやり方。う~ん。これは使える、ということで、早速付箋を準備、ノートを準備して、始めようとしてます。結果効果効能成果については乞うご期待!
向こうに立ててあるのは、昨年10月の新刊でご紹介し、こないだ風邪で寝た日にじっくりと読むことになった「10年勝ち続ける最強チームの作り方」。アメリカで成功をおさめている、ネッツ南国の横田さんとかのやり方にも通じる、マネジメントの本。ヘルプザヘルパー。どういうことで感銘したのかは、こないだ書きました。
向こうのボードに「ヘルプザヘルパー」と書いてあるでしょ?
そう。早速、社内で活用しようとしてます。
世の中、色んな考え方、やり方、成功例がある。その中で、本物、自分に合うものを見極める。何より重要なのは、それをやってみること。やってみることがなければ、何も進まないから。本は、人生を豊かにするし、色んなヒントを与えてくれる。せっかく与えてくれたら、使わなくっちゃね。