ホットリープルミルク〔5363〕2017/12/21
2017年12月21日(木)晴れ!
昨日、日清食品の創業者にして、インスタントラーメンという食文化を地球上で新たに創造した安藤百福さんのことを書きました。ああ。カップヌードルミュージアムの壮大さよ。
安藤さんの凄さは、既成概念にとらわれない発想と実行力。海岸に鉄板を並べて海水を流し、製塩をしようとか、麺を油で揚げて乾燥させ、お湯ですぐに戻せるようにしようとか、普通の科学者は思いつかない。既成概念を取り払うことは、意外なほど、難しいんだ。後になってみると、とても簡単なこと。でも、その壁を破った者が、次の道へと進んでいける。
そんな訳で、冬のひまわり自由研究第一弾。リープルを温めてみよう。
左側は、リープルをそのまま電子レンジでチンしたもの。これね。やってみた方も既にいらっしゃると思うけど、甘い。とても、甘い。温めることによって甘さが強調され、甘さと酸味がちょっと鋭くなってしまいます。表現するならばトンがった甘さ。お奨めするようなものでも無いですな、こりゃ。
そこで右側。リープルとまごころ牛乳のハーフ&ハーフをレンジでチン。牛乳に酸度の高いものを混ぜて加熱する。当然、牛乳は凝固します。慣れた開発担当者なら、そうなること分かっているので、試してもみないかも知れません。試してみても、ほらね、こんな感じで凝固するでしょ?で終わる。
でも安藤百福さんのことを知った僕は、それだけでは終わらない。飲んでみる。味わってみる。
うん。なるほど。
牛乳のタンパク質がカードを形成して、ヨーグルト状に固まる。それが温かいリープルに浮いている状態だ。飲んでみると、マイルドな甘さで意外にいけるではないか。先ほど、リープルだけを温めるとトンがった甘さと言いましたが、ミルクを混ぜるとマイルドになる。しかも、ヨーグルトのような食感が心地良く、マイルド感を増幅。まあ、お好みではありますが、僕は好きな味になりました。
お客様が来られたときに提供する「カフェひまわり」の冬メニューに載せるかどうかは、皆に飲んでもらってからにしよう。個性的ではあります。ちょっとね。かなりね。
まあ、こういうことだ。既成概念を取り払い、なんでもやってみる。すごいものは、そんな所からしか生まれない。安藤さんが教えてくれているではありませんか。
さて。
今日は12月21日。今から71年前の今日。昭和21年12月21日午前4時19分。昭和の南海地震が発生しました。今朝の新聞に特集が組まれ、県内各所に残る地震碑のことなど、書かれてます。南国市の琴平神社の玉垣に刻まれた、地震のことを伝える碑文もことも載ってましたが、このにっこりで、全文の読み下しをご覧頂けます。
昭和の南海地震は、歴史上の南海地震の中でも例外的に規模が小さいものでした。プレート境界のエネルギーの放出が、少なかった。だから、次回の地震は巨大地震となる可能性も否めません。
そんな、規模が小さかったと言われる昭和の南海地震でも、とんでもない被害が出ています。高知市の潮江で農業を営む野崎貞美さんという人物が、その地震と、地震直後の復興の様子を日記にして残してくれている。地域の皆さんの、死に物狂いの努力が見てとれます。
今の時代、あのような地域が一つになった復旧事業ができるものだろうか、と思わされる日記。
今晩、高知市酪農組合の忘年会。今回は、酪農を引退したOBの方にもご案内していると聞きます。その野崎貞美さんのご子息は、潮江で酪農業を営んでおられた野崎英夫さん。僕がヨチヨチ歩きの頃から可愛がってくれた、野崎さん。酪農家OBとして、来てくれるかも知れません。楽しみ楽しみ。