芸西村の、嬉しい話〔5337〕2017/11/25
2017年11月25日(土)晴れ
少し雲は多めですが、晴れてます。ここは芸西村。
そう。この週末は、芸西村では男子ゴルフのカシオワールドオープンが開催されてます。毎年のことながら、賞金王争いの大詰めというタイミングでカシオなので、今年も、熾烈な男たちの戦いが繰り広げられる。
繰り広げられる訳ですが、今日はそんなこんなとは関係なくて芸西村。結婚式。
カシオワールドオープンが開催されている黒潮カントリークラブの真横、土佐ロイヤルホテルさんが、結婚式の会場だ。
すごいタイミングですごい場所での婚礼。今日は土曜日なんで、帰りの送迎バスは、道路が混むかも知れません。
それはさておき芸西村。
写真は、その土佐ロイヤルホテルから海を見た風景。芸西村は県内でも有数のビニールハウス園芸産地。ナス、ピーマン、花卉などなど。花ではブルースターが有名で、なにかの品評会で優勝したとか、そんなニュースもありました。結婚式の花にも使われるとのことで、今日もたくさんのブルースター。さすがの芸西村。
で、芸西村といえば西分メランジュ。地学ファンにとって、西分は聖地みたいなもの。こないだのブラタモリ高知編で紹介したことから、ちょっとだけ有名になりました。この向こうの海へ降りたところにあります。西分メランジュ。
メランジュ。
フランス語にするとメレンゲ。グチュグチュ、メリメリ、ベト、てな感じでしょうか。わかるかな?
フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む。南海トラフで。沈み込む際、海洋プレートであるフィリピン海プレートに乗っている種々の岩石が、陸側のユーラシアプレートに、グチュグチュ、メリメリ、ベト、てな感じでくっつく。そして地中から上昇してきて、海岸に姿を現したのが、メランジュ。
高知では、ブラタモリの西分メランジュや、横浪半島のメランジュが有名。
横浪半島のメランジュは、壮大ですごいのだけれども、道路からかなり岩場を歩かんといかん、ということで、今回のブラタモリでは西分が選ばれました。
西分漁港には、説明板がいくつかあります。でも、ブラタモリでやったのは、その東側の海岸。
高知大学の橋本先生が説明してくれたので、よくわかりました。専門家の先生の説明がなければ、素人の想像ではちょっとわからない。
数千万年前、陸上からの土砂などが堆積してできた砂岩や泥岩。が沈み込む。その後ろからそれより前に太平洋の沖合で陸上由来の火山灰などが降り積もってできた緑色頁岩などがやってきて、沈み込む。その後ろは、1億年以上前に赤道付近で放散虫などのプランクトンの死骸が堆積してできたチャート。そしてその後ろから、1億3000万年前、太平洋の彼方、赤道界隈で火山から噴出した溶岩が冷えて固まった枕状溶岩がやってきて、一緒になって沈み込む。
全部、プレートの北進と沈み込みの為せる技。
それらがプレート運動の中で陸上に上昇してきて一堂に露出したのが、芸西村西分という訳だ。
ほんの10mちょっとの場所に、それらの岩石が並んで見える。10mで1億年。すごい。こんな場所、そうはありません。
これ、橋本教授の説明がなければ、どれがどの岩なのかもわかりませんでした。
やはり、素人でもわかりやすいような説明と表示が欲しいですよね。そうでないと、僕らのような大学教授に直接説明してもらえた人の特権になってしまうではないか。へへ。
さて。
今日の結婚式。香南市の酪農家さんの、結婚式。酪農業とトマト農家を兼業されてます。その牧場主さんは、県内若手酪農家を引っ張っておられます。若手酪農家さん、と思ってましたら、もう、結婚するような息子さんがいらっしゃいました。もちろん後継者として、頑張っている。
嬉しい。
こうやって後継者が育ち、高知の酪農の時代を担ってゆく。去年も、安田町で頑張る若手酪農家さんが岩手からお嫁さんを貰いました。こういう目出度い話が続くのは、本当に嬉しいですね。
ああ。高知の未来は明るいぞ。