ぎょしゃ座、ペルセウス座、地学と神社〔5336〕2017/11/24
2017年11月24日(金)晴れ!
早朝の上岡。今朝5時前。月齢は6くらいなので、この時間にお月様は見えない。
上岡山、八幡様の鎮守の森は、闇に包まれています。拝殿の灯り、最近、また、消えている。拝殿の灯りが消えると真っ暗闇。上岡山へ登る避難路の非常用の小さな灯りだけが、拝殿前を微かに微かに照らす。
参道入り口、鳥居をくぐったところから見上げると、満天の星。北西方向にぎょしゃ座の五角形。カペラも美しく輝いてます。シャッタースピードを落として撮影してみました。
五角形の印象的なかたちをしたぎょしゃ座はわかりやすいですが、その下のペルセウス座は、ちと、わかりにくい。カペラの真下あたり、黒い木の影のすぐ上。
こういうサイトもあるので、確認してみよう。なかなか楽しいです。
で、そのペルセウス座は、勇者ペルセウスが、髪の毛が蛇という魔女メドゥーサを退治しに行く物語が元になってますが、ペルセウスが左手に持ったメドゥーサの首の部分にあるの星が、アルゴル。
アルゴル型変光星の、アルゴル。連星が互いに星を遮るときに明るかが変わるのがアルゴル型変光星。
アルゴル型ではなくてセファイド型変光星は、その星自体の明るさが周期的に変わる星で、なんと、変更周期が長いほど絶対等級が明るいという性質があるので、その星までの距離を測るのに使われるようになったという優れものだ。
そんなこんなの地学の知識を、キチンと整理して頭に入れておきたいと思い、金高堂さんでうっかり購入したのが、ブルーバックスの「新しい高校地学の教科書」。
昨日、少し風邪気味だったので身体を休めるべくゴロゴロゴロゴロしながら読みました。
僕の地学の知識は、あちこちつまみ食い。なので、こうやって系統立てて、概略を説明してくれている本は嬉しい。これ、別に正式な教科書ではなくて、高校生に読んでもらいたい知識をまとめたものだそう。他に、生物、化学、物理がある。読まなくっちゃ。
なんとなく興味のある部分だけ、表層的に楽しんできた僕にとって、概説をキチンと整理することは大切。ということがよく判りました。
なんでもそうですね。
興味のある部分だけ調べて、全部を知った気になっている。これは、怖い。
ネット社会の弊害でよく言われるのが、これ。今のインターネット、あるニュース記事を読むと、それによって僕の読みたい傾向を判断し、どんどんと興味ありそうなニュースや関連商品などを表示してきます。頼みもせんのに。
自分で注意してないと、自分が興味を持ち、自分がそう思いたい傾向のものばかりを取捨選択して読むことになり、しかもそれがとても偏っていることに気付かない。それがすべての真実だと思い込んでしまう。そんな人が増えることの恐ろしさ。
ジョブズが予言した世界になったけど、まだ、人類は、この新しい社会に正しく向き合う術を心得ていないんだと思う。
色んな新聞を読む。本を読む。概説も、読む。全体像を捉えることの大切さ。
写真の上岡八幡宮。参道入り口から上岡山を見ると、そこには漆黒の闇。その闇の中へと入っていき、お参りする。闇の中で大自然と自分が一体化する瞬間も、大切。