本質は、同じ〔5334〕2017/11/22
2017年11月22日(水)薄曇り
随分と日の出の時間も遅くなってきました。いつもの野市、上岡八幡宮さんで、毎朝掃除をしてくださっている氏子さん。その掃除の時間も、今は6時過ぎになってきました。夏場は5時くらいからやってますけど。まだ暗いですきんね。
で、6時過ぎだとまだ薄暗いんですが、こうやって軽トラのタイトを点灯させて掃除してます。頭が下がる。本当に。ありがとうございます。
で、尋ねてみました。物部の置松の話。こないだの、土佐物部氏の本でみつけた、物部の置松。
昭和47年頃まで、この少し南の物部川の土手に巨大な松があったようですね?と。
もちろんご存知で、こないだご紹介した御輿休めの場所に、大きな大きなヒラマツが生えちょった、と教えてくれました。ヒラマツ?平松?カミソリシュートの?
平松という正式な分類名の松は知らんけど、たぶん、横に枝を張った大きな松であったのであろう。
そう思いながら話を聞いていると、この上岡八幡宮の拝殿に、その、松の写真が残っちゅうとのこと。今度、機会があったら見てみましょう。楽しみ楽しみ。
とにかくその老松が、この界隈を物部氏が支配し、そして物部氏の祖神を祀る神様がいたことの痕跡なのかも知れない訳だ。
今朝、その話を少ししてみたら、「う~ん。まあ、そんな感じの言い伝えはいっぱいあるきんねえ。」というリアクション。なるほど。地元では、そうなのか。
上岡山が石船伝説の山、物部氏伝説の中心地である、という話は、もう、それほど意識されていないのでありましょう。
今、氏子さんたちにとっては、上岡山は地域の産土神である八幡様の森。物部氏の祖神を祀っていた期間よりもずっとずっと長い間、地域の守り神でありつづけてきた、八幡様。
その太古の歴史は興味深いけど、今の生活とは直接関係ないのかも知れません。
ヒラマツ。平松。平松と言えば大洋ホエールズのピッチャーで、カミソリシュートだ。
あれ、今でいうところのツーシームだったんだろうか。ツーシームはあくまでもボールの握り方で、シュートとかカーブとかスライダーとかのボールの曲がり方ではないと言うけど、ほとんどのシュートはツーシームらしいし。
有名になったのは、広島に帰ってきた黒田のツーシーム。そのボールは、左打者のインコースに、体に当たりそうなボールゾーンから右に曲がってストライクゾーンに入ってくるもの。打者の正面から入ってくるので「フロントドア」と呼ばれた、驚異の決め球。昔で言えば、完全にシュートだ。
平松のカミソリシュートも、今でいうとことのツーシームフロントドアだったのでしょうか。
時代。
「カミソリシュート」という名称が格好良かった時代。
「ツーシームフロントドア」が格好よい時代。
メジャーリーグへ行くのが当たり前になり、メジャーで使われる用語が日本で使われ、格好よいと感じるようになった訳だ。
一帯の地域に住む人々を守ってくれる神。一帯に広がる物部氏を中心とした地域を守ってくれる神。
ツーシームフロントドア。カミソリシュート。
時代が変わり、名前が変わっただけ。本質は、同じ。