潮江天満宮の朝〔531〕2004/09/28
2004年9月28日(火)曇り
昨日も蒸し暑くなりましたね。夜はとても暑苦しかったです。今朝は太陽が顔をのぞかせて、気持ちの良い一日のスタートとなりました。
そんななか、今日も鏡川です。いつも通る潮江天満宮の参道脇には、いろんな植物が自生しちょりますね。以前、コヤブランやサフランモドキなどをご紹介しました。
今朝の花は、ちょっと判りづらいのですが、周りの花が好きな方々に訊いてみますと、やはり「萩(はぎ)」だろうとのこと。小さくて草みたいにも見えたので「水引」かとも思いましたが、「萩」の一種ということで間違いなさそう。
萩は豆科ハギ属の清楚な花で、秋の七草のひとつですね。
万葉集で山上憶良が「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七草の花。萩の花、尾花、葛花、撫子の花、女郎花また藤袴、朝貌の花」と詠んじょります。このなかで尾花はご存知の通り薄(ススキ)ですね。最後の朝貌の花は、桔梗(キキョウ)であると言われよります。
桜や木蓮も華やかでいいですが、やっぱし秋にはこんな花がよく似合いますね。
ここは潮江天満宮の、北西の入り口付近。鏡川の土手から楼門のところへ直接下りて来る参道です。正面に見えるのが正規の参道。このすぐ右には相撲の土俵がございまして、毎年夏祭りには奉納相撲が行われます。
大きな木々が茂り、その下に緑が溢れ、鳥居や楼門などの古い構築物が静かにたたずみ、鳥のサエズリや虫の声が聞こえる場所。
神社は、心を落ち着かせてくれる不思議な場所です。