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襲撃現場と東京駅〔5307〕2017/10/26

襲撃現場と東京駅

2017年10月26日(木)晴れ

ここは東京駅。今日は業界の会合で函館へ向かいます。今、新函館北斗行きの新幹線車内。4時間半かからずに、東京から北海道まで電車で行けるのだ。すごい時代になりました。時代はどんどん変化する。

写真は、その北海道行きの新幹線が発車するホームから撮影したもの。向こうから新幹線がやって来る。左下のホームは在来線、東海道線のホーム。ここを撮影したのには、理由があります。

昭和5年11月14日。当時の首相、濱口雄幸が、右翼の青年にピストルで撃たれ、重傷を負う。その怪我がきっかけで亡くなってしまい、日本の政党政治、その後の日本の進路にに深刻な影響を与えることになったのは、ご承知の通り。

右翼や、ポピュリズムに流される大衆から非国民のように謗られながらも、日本の行く末を誰よりも考え、信念を貫き通した矜持の人、濱口雄幸。

昨年、8月4日のにっこりで、東京駅にある、濱口雄幸首相遭難現場の印がある場所をご紹介した。そして、その印は襲撃現場そのものではなく、襲撃されたホームの真下に当たる、とも書いてます。

で、この写真。

ホームの真ん中の自販機のあたりでしょうか。あの印の真上が、あの自販機界隈だと推察されます。あのあたりが、濱口雄幸首相の本当の襲撃現場だと思う。

 

明治時代に中央停車場としてスタートした東京駅は、その基本的な広さや姿は、あまり変わっていません。意外に思われるかも知れません。だって、東京駅歩くとものすごく広い。明治の頃からあんなに広かった訳がない、というのが直感的感想である。そう。それは間違ってない。

東京駅を広く感じるのは、地下鉄の駅までがこじゃんと歩く必要があったり、地下にある総武線や京葉線の駅までが遠かったりするから。また、新幹線も、当初東海道新幹線だけだったのに、東北やら上越やら北陸やら、たくさんの路線の新幹線が発車するようになった。直感的には、かなり拡張したんだろうと思ってしまう。

ところが。

地理院地図だ。地理院地図の航空写真では、東京界隈は1936年頃の航空写真を、現在の衛星写真に重ね合わせて見ることができるんだね。すごい。

で、昭和11年、1936年頃の航空写真が、これだ。よく見てみてください。濱口雄幸首相が襲撃されたのは、こんな風景の東京駅。

現在の航空写真は、これ

どうだろう。意外なほど、変わってない。駅の敷地が広がっているわけでは無いんだ。駅に乗り入れる線路の数も、そんなに違わん。何故だ。

 

「松本清張の「点と線」を歩く 東京編」というページを発見しました。これ

昭和32年に、東京駅を舞台にして書かれた傑作推理小説である。新幹線も走っていない時代だ。その解説に、その頃の東京駅の構内案内図が描かれている。それを見れば、今、新幹線のホームがある場所には何があったのか理解できます。そう。

この写真で僕が立っているホームは、横須賀線、湘南電車のホームだ。そして、そこから東は、長距離列車ホーム。そうか。新幹線のない当時、寝台列車などの長距離列車全盛。夥しい数の長距離列車が走っていた、昭和30年代。その長距離列車は、新幹線の開業とともに姿を消していったけど、そのホームの跡地が新幹線ホームになった訳だね。

敷地を増やさず、新しい機能をどんどん加えていったのが、東京駅だ。

京葉線や横須賀線が遠いのは、敷地を増やさず地下につくる必要があったから。なるほど。

 

東京駅は、当初から高架ホームで計画された。鉄道が、人や物の往来を妨げない設計思想。それが山手線などの設計思想にもなり、今に至っている。先人の、知恵。

濱口雄幸首相は、東海道線を疾走する特急つばめに乗ろうとして、あのホームで襲われました。そのホームは、今も東海道線のホーム。

その頃の東京駅と、現在の東京駅

 

都市の機能や景観は、どんどんどんどん変化していっているように見えるけど、実は、過去の文脈の延長線上にあったりすることも、多い。

4時間半で北海道まで新幹線で行けるようになった時代。

変化するもの。過去の文脈を引き継ぐもの。

 

あそこで濱口首相が凶弾に倒れなかったら、日本の歴史の文脈はどう変わっていたのだろうか。


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