冷蔵倉庫と飛び込み〔5291〕2017/10/10
2017年10月10日(火)快晴!
秋晴れ。少し気温は高めの、心地良い朝。
写真は今朝、本社棟2階の営業の部屋から撮影したもの。これはいったい、何を撮りたかったんだ?
目の前に電柱と桜。右端に、キンモクセイが少しだけ写っている。その向こう。そこは弊社の冷蔵倉庫。かなり、広いです。たぶん、中で野球は無理でもソフトボールくらいはできるでしょうか。常時、5℃以下に保たれた、広い広い冷蔵倉庫。
以前、高知市の中心部、与力町に本社があった頃の話。
昭和21年に、弊社は、与力町に工場を建設しました。爾来、そこを本社として営業してきた訳ですが、昭和40年に、現在の本社工場である南国工場が完成。主たる工場機能を南国へ移しました。
それでも、昭和50年代までは、本社工場でも一部の製造をやってましたが、南国へ統合。
でも、本社機能と物流センター機能は残していたので、商品保管用の冷蔵倉庫があり、南国と本社の間を一日に何便も、トラックが往復してました。
その後、平成になって物流機能も南国へ統合。大きな冷蔵倉庫は、普通の倉庫になったのでありました。そう。その頃の話。
その、元冷蔵倉庫であった場所で、高知県の飛び込みチームが練習をするようになったのであります。水泳の飛び込みね。屋内プールの飛び込み施設が無い高知では、冬場、プールでの飛び込み練習ができない。そこで、広い場所にトランポリンを置き、天井から命綱を吊ったりして、クルクルクルクルと練習するんですね。その元冷蔵倉庫は、そんなトランポリンを置くのにボッチリでした。天井も高く、そこから命綱も吊れるしね。
弊社の営業社員Tさん(現在は物流担当の部長さん)が、その当時、高知県の飛び込みチームの監督をしていたのが、その倉庫を練習場としたきっかけ。
街中で便利も良いし、毎日、高校生とかが練習にきてました。その元冷蔵倉庫で。来る日も来る日も。
それから月日が流れ。
その時に練習にきていた選手が、大学を経て指導者になる。そして良い指導者を引き連れて高知へ帰郷。そしてあんなことやこんなことがあり、高知県の飛び込みチームは、全国でも有数の強豪チームになったのでありました。こないだの愛媛国体では、飛び込み競技は高知で開催。少年女子の高飛び込みでは、高知県チームの選手が見事優勝だ。
あの、元冷蔵倉庫で練習していた頃を知っている僕にとっては、本当に感慨深いものがあります。
昨日、オリンピックと高知県の話を書いたので、その冷蔵倉庫のトランポリンを思い出し、今朝の写真となった訳です。
2020年の東京オリンピックに、高知県選手が出場する可能性があるとすれば、その一つが飛び込みと言われています。それだけレベルが向上した高知県の飛び込みチーム。
その黎明期には、ひまわり乳業の元冷蔵倉庫が練習場所であった、という話。
今は昔。でも、あれがなかったら、今の活躍はなかったのかも知れない。
なんでも、今度、高知に屋内の飛び込みプールが整備されるんだとか。かなりの費用を投じて。強い競技には、行政も力が入る入る。
黎明期を知っている僕らにしてみたら隔世の感。ぜひとも、そこから優秀な選手が羽ばたいてもらいたいものです。