オープンテラスの夜〔5288〕2017/10/07
2017年10月7日(土)曇りのち晴れ
そんな訳で今朝は高知。昨日、あれからサンダーバードで金沢へ行き、夜、モンて来ました。昨日から雨模様でしたが、今日はお昼から晴れてきてます。秋。絶好のバーベキュー日和だ。
そう。今日は、弊社のオープンテラス完成記念バーベキュー。社員さん同士のコミュニケーションを深め、空気感を良くする方法、ということで意見を募ったところ、オープンテラスを作ってはどうか、との案が出て、実現したもの。弊社の工務課でつくった手作りのオープンテラスですが、なかなか頑丈にできてます。
本当は、9月16日にやる予定でした。でも、ご記憶の通り、あの週末は台風直撃で色んなイベントが中止になりました。バーベキューも延期とし、本日になったのであります。
このバーベキューをやるに際しては、若手社員さんたちが実行委員会をつくり、かなりの回数会合を開き、検討を重ねておりました。僕は、どんな風に議論が進んだのか、全然知りません。で、とても楽しみにしてました。
こんな感じ。
みんな、就業時間がバラバラだし、お昼ご飯をここで食べる人も居たので、朝の10時からずうっと、入れ替わり立ち替わりバーベキュー。そして夜になって、こんな感じ。
バーベキューの語源、調べてみた。気になりますもんね。
元来は、西インド諸島先住民であるタイノ族の、肉の丸焼き用の木枠のことと、ウィキに書いてます。で、そこを征服したスペイン人がその言葉を取り入れ「丸焼き」を表現するbarbacoaになり、英語圏でbarbecue、BBQとなったのだそうだ。まあ、どうでも良いけど。
でもね、英語のbarbecueは、炭火とかでじっくりゆっくり肉や野菜を焼いたり燻したりした料理のことで、こんな風に短時間で焼いて食べるのはグリルなんだって。
「半日以上じっくりと火を通した豚の丸焼きなどを指す」とも書いてある。
原住民の影響なのかどうか知らんけど、アメリカ南部では、豚を長時間かけて丸焼きにし、それを皆で囲んで食べるという風習があったらしい。煙が出るので、野外でね。それで、野外で肉を焼き、それを皆で囲んで食べるのをバーベキューと呼ぶようになった、とも書いてある。豚の丸焼きか。
ところが、今日のバーベキューには豚は居ない。
弊社は、高知大学農学部に近い。なので、高知大学農学部に留学してきている、優秀な若者たちが、弊社の工場にアルバイトでやってきて下さっているんであります。ずっと前から。
もちろん留学生さんなんで、入れ替わりがどんどんとありますが、現在は、何故かバングラデッシュからの若者が数人、来てくれてます。気の良い、バングラの若者達。で、彼ら彼女らは、ムスリムなんですね。バングラデッシュですき。なので豚肉、ダメ。豚肉由来の脂とかラードも、ダメ。
一緒の網で焼いて食べるのもダメなんだそう。それは仕方ない。
と、言う訳で、今回は豚肉、やめました。牛肉と、鶏肉と、パプアニューギニア海産のエビが中心。そうそう。頂き物の鹿肉もあったぞ。
イスラムでは、豚肉は不浄のものとして、食べるのを禁じている。
ヒンズー教では、牛は神聖なものなので、牛肉は食べない。
こんな感じでザックリ理解してますけど、よかったのかな。
そう言えば、仏教では、肉食ダメというのが本当、という話もあったね。
日本でも、昔は四つ足を食べてはいかん、とされていたのを聞きます。今でも、旧物部村に残る民間陰陽師、いざなぎ流の太夫さんは、四つ足、食べたらいかんなっちゅう、という話を聞いたことがあります。高知県立歴史民俗資料館の学芸員Uさんが、若い頃、フィールドワークでいざなぎ流の調査に入ったところ、お腹をこわして大変だった。そこで、その次からは、調査に入る一週間前から四つ足を食べるのを控えるようにした、という話を聞いてます。本人から。
でもね、うさぎは、かまん。うさぎは、鳥だ。耳に見えるのは羽。だから一羽二羽、と数える。四つ足は食べちゃいかんけど、うさぎは四つ足ではなくて鳥だから大丈夫。昔から人類、そんな強弁を考えながら、人生に余裕と楽しみを醸し出してきたんですな。
豚の丸焼きは無いけど、オープンテラス完成記念バーベキューは佳境を迎えてます。
良い場所が、できたもんだ。