大正中のジャズバンドとコロコロコミック〔5138〕2017/05/10
2017年5月10日(水)薄曇り
昨夜は降りました。東京からのエライテのお客さんと、雨の街で飲んでました。たまにエライテさんの話を聞くのも、刺激があって楽しい。そのエライテさんは、新聞記者の取材をしょっちゅう受けるような方なので、新聞の話でも盛り上がってました。
新聞。読んでますか?
僕は、読書と並んで大切にしているのが、新聞。ネット情報で十分、などという人も居ますが、ネットだと、どうしても自分の読みたいものに偏ってしまう。全体を概観することができんのですね。そんな意味で新聞は重要。
とは言え、時間の制約もあるので、そんなにたくさんの新聞を読んでいる訳ではありません。今は、高知県民なら読まねばならない高知新聞、それに日経新聞。あと、商売柄日経流通新聞。業界紙は別ね。
今朝の新聞の話題から。
左側は、今朝の高知新聞の25面。大正中音楽部に学ぼう、という記事。大正中学校は、過疎が進む旧大正町の中学校。当然ながら生徒が減少し、多人数が必要なクラブ活動ができなくなってきた。吹奏楽部も、13人では維持できない。
そこで、一昨年から、担当教諭のC君が発案し、ジャズのビッグバンドにしたんですね。それなら、その人数でも全然大丈夫だ。しかも、多くの人数で一つのものをつくりあげていくという作業は吹奏楽部と同じ。面白い取り組みなので、県内のジャズバンドのおんちゃんたちが指導に赴いたりしてレベルも向上、全国大会に出場したりもしました。その取り組みが、少子化の中でいかに吹奏楽部活動を続けていくかをテーマにした全国規模の講座で、モデルバンドとして発表されることになった、という記事。素晴らしい。
ジャズバンドにしようと発案した、顧問のC君(47)。まだ、教員の本採用になってなかった若かりし頃。とあるよさこい祭のチームの生バンドで、僕の手下だったC君が、こんなに立派になりました。いや、たいしたもんだ。応援してます。
まだ、彼ら彼女らの演奏を聴いたことないので、ぜひ、一度聴いてみたい、と思った今朝の記事。
右側は、今朝の日経流通新聞。通称日経MJ。
コロコロコミックが、なんと創刊40年を迎え、今も80万部売れている、という記事。ターゲットを男子小学生に絞り、まったくブレてないのが、長寿ヒットの秘密だそう。
創刊は1977年。僕が高校生。そうそう。その頃だ。部活の後、クラブの連中が溜まり場にしていた食堂に、それまで見た事なかったドラえもんの雑誌が転がっていた。あれがコロコロ。記憶にあります。あれから40年か。
「読者は95%以上が男子です。コアターゲットは小4から小6。この3学年で70%を占めます。女の子に比べだいぶ成長が遅い。女子が恋愛やおしゃれに興味を示すなか、相も変わらず、うんこ、おちんちんで喜ぶ。これはもう時代が変わっても不変ですね。僕らは、うんこ・ちんちん原理主義、と呼んでいます。」とは、現在のコロコロコミックの編集長さんのお話。なるほど、うんこ・ちんちん原理主義か。
僕もそんな少年であったことを嬉し恥ずかしくも思い出してしまった。そんな年代の男の子って、同年代の女子から見たらバカにしか見えんのでしょうね。
同じ小学館には、女の子向けの雑誌があって、ほとんどが先輩との恋愛などの内容だとか。そう。同年代の男の子ではなくて、先輩。そりゃあそうだ。
恋に目覚めたりした少年はコロコロを読まなくなる。その子たちを追いかけず、温かく見送る。ファンも、コロコロ卒業を「元服」と呼んで気持ち良く去る。そして、また入ってくる男の子をターゲットにしていく。素晴らしい。マーケティングとはそういうことだ。
編集部には女性はいないとのこと。40年の歴史の中で、一人も。で、男性編集部員が、自分が男の子だった頃、何で喜んでいたのかを思い出しながら、本をつくっていく。ブレない。
うんこ・ちんちん原理主義、万歳!