乳質と愛情とヤギミルク〔5089〕2017/03/22
2017年3月22日(水)晴れ!
晴れ上がりました。雨は昨日のお昼まで。東京では桜が咲いたという知らせ。まあ、高知も焦ることはありません。花はそのうち咲きますきに。
いつから咲くか、より、どうやって楽しむか、が大事。「土佐のおきゃく」の次は、あちこちで繰り広げられる「お花見」だ。
ご承知の通り、高知県人は、昼間っから飲むのも好きだし、外で飲むのも大好き。善き哉善き哉。
そんな訳で、今日も、いっぱい飲める楽しみな一日。
高知県内の、酪農さん全部が加盟する酪連協という組織の総会。そして、乳質表彰。そして、大宴会。
高知県の酪農家戸数は、60軒くらいになってしまいました。僕が仕事をし始めた頃は、200軒を超えていたと思うので、軒数にすれば半分以下。ただ、乳量は、そんなには減ってません。1軒あたりの頭数が多くなっているので。
で、今残っている酪農家さんには、やる気満々の若手も多く存在します。この活気は、他県に比しても自慢できるもの。四国で言えば、かつて酪農先進県と言われた愛媛県と徳島県の減少傾向が大きく、香川と高知が健闘している、そんな状況。
まあ、それでも、高知は四国で一番乳量が少ない県ではありますが。
で、乳質表彰。
県下の酪農家さんの、この一年間の乳質を比較健闘し、最優秀、優秀、優良、努力賞を決定して表彰するのであります。
栄えある最優秀は!
そう。弊社に生乳を卸してくださっている酪農家さんだけの組合、中央酪農組合連合会の乳質表彰でも連続最優秀を獲得した、小松さん。
下馬評通り、全県下でも、一等賞だ。他の追随を許しませんな。すごい、の一言。
こんな素晴らしい生乳を使わせて頂いている幸せ。皆さんご存知ないと思いますが、乳質が良いと、おいしいんです。
ところで、良い乳質とは。
まず、細菌数。つまり、生乳の段階で、それだけ清浄であるか、という指針。もちろん、少ないほど、良い。そして体細胞数。これは、生乳の中に、乳房壁などの体細胞がどれだけ含まれているか、という指針。例えば乳房炎などにかかると、体細胞数が、増える。なので、この数も、少ない方が、良い。あとは、乳脂肪分とか無脂乳固形分とか。
やはり大切なのは細菌数と、体細胞数。
小松さんは、細菌数もすごいですが、とくに体細胞数の少なさが尋常ではない。同業の酪農家さんたちも、ビックリ。
本人は、普通のことを普通にやりゆうだけよ、とおっしゃりますが、実際に牛舎や搾乳を見てみると、まあ、愛情が違いますな。牛一頭一頭に対する愛情。実に丁寧に、やさしく、接しておられる。皆、小松さんを見学に行きますが、真似ができない。
愛情といえば、ヤギミルク。
昨年、南国市のヤギ農家、川添さんのヤギミルクを発売し、ご好評頂きました、川添さんの、ヤギにかける愛情も尋常ではありません。で、素晴らしいミルクを生産してくれるのだ。
ヤギは、牛と違って完全季節繁殖。なので、冬場は乳が出ません。乾乳。
やっと春になり、乳量が復活してきて、いよいよ販売が再開となりました。お待たせいたしました!
県内、サニーマート様主要店舗などではお買い求め頂けますし、ここからでも、どうぞ。
愛情が違うので、味が、違います。川添牧場のヤギミルクは。