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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

等々力渓谷と地学とヤギミルク〔5083〕2017/03/16

等々力渓谷と地学とヤギミルク

2017年3月16日(木)晴れ!

そんな訳で、ここがどこかと申しますれば、東京都世田谷区。

昨日、滋賀県から新幹線に乗ってやって来た、東京。
昨夜の訪問先は、ナチュラルハウス様本社。東京は青山の、お洒落な通りの一角にございます。実は。弊社のヤギミルク、ご存知ですよね。今まで、店舗での販売としては、高知県内の一部のお店、それから関西ではいかりスーパー様等に限られておりました。なんせ、乳量が少なくて貴重だもんで。しかも、乳牛と違って完全季節繁殖のヤギは、冬場、乾乳となってミルクが出ません。やっと、今月販売を再開。お待たせしました。

で、乳量が増えてきたので、今年は、関東の店舗でも販売が始まります。パチパチパチ〜!
それがナチュラルハウス様なんですね。とは言え、販売開始は、乳量が増えてくる4月中旬以降にはなりますが。日本で唯一の完全自給飼料のみで飼育したヤギのミルク、いよいよ、関東の店舗にも、登場です。

さて。この渓谷。東京23区内唯一の「渓谷」、等々力渓谷。昨夜は用賀に泊まってましたので、今朝、東京の地形堪能RUNをやってきました。東京23区内にも、こんな渓谷があるのであります。
以前、このにっこりでも一度だけ、ご紹介してます。2010年1月のこと。
ああ。あの当時は、地学の知識が全然なくて、渓谷の成り立ちや重要性が全然わかっちょらんかったんだ。あれから7年。地学の知識を得てから、改めて訪問してみると、いや、すごい。何倍も楽しむことができました。

この川は、谷沢川という川。泊まっていた用賀界隈から流れてますので、谷沢川沿いを走って、等々力へ。武蔵野台地のうねりの中を流れる谷沢川。その川が、台地を深くえぐって横切るように流れているのが、ここ、等々力渓谷。地理院地図で見ると、よくわかる
元々の谷沢川は、ここを通らずに東進し、九品仏方面に流れていた。多摩川水系とは別の水系の、川。ところが、多摩川に流れる小川が、その谷頭部を北へと伸ばしてゆき、遂に、九品仏川の上流部分を乗っ取ってしまった。それが現在の谷沢川で、水量が増えた為、台地を見事に開削してこのような渓谷ができた、という訳だ。これ、貝塚爽平著「東京の自然誌」という僕のバイブルで読んで知ってました。その知識を現地で体感する素晴らしさよ。

写真。左手の崖の露出をご覧ください。
この台地は、更新世段丘。今から12万年前、海水面が上昇した頃に海底となって堆積した土砂の台地。その海成層の上に、礫層。海水面が下がり、川底となった時代に流れてきた礫による、層。そしてその上に、箱根山などから飛んできた火山灰が堆積した関東ローム層。そんなのが、よく、見えるではないか。

この向こうに不動滝という、崖から水が湧き出しているところが、ある。当然、信仰の対象となってきた、滝。その湧き水は、12万年前の海成層の上、礫層の下の境目から流れ出ています。海成層はきっちりと詰まった粘土層で、水が浸透しない。礫層は浸透する。なので、浸透してきた水が粘土層の上を流れ、湧き出しているのが、はっきりと確認できるんですな。

いや〜、良い、早朝ランでした。
今日は業界の会合が乳業会館であります。今からそれに出席しちょいて、帰ります。


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