牛の親子像と出産〔5066〕2017/02/27
2017年2月27日(月)快晴!
昨日、工場の中を歩いていたら、充填担当のO君から声をかけられました。普段は寡黙なO君。こちらから話しかけることはあっても、O君の方から積極的に喋ってくることは、めったに無いのに。
「僕、子供が生まれました。」
なんと嬉しそうな顔で話すことよ。ホントに嬉しそう。O君、奥様は外国から高知へやって来ておられる方。社内で知り合い、結婚しました。
が、もう、結婚してからずいぶんと経ちます。O君は34歳。
今回が、初めてのお子様。女の子だそうです。なかなかできなかった子供が、生まれた。これはもう、嬉しい。その嬉しそうな顔に、僕も、つられてニヤニヤしてしまった。
奥様のお国の実家へも、顔見せ行かんといかんがやない?と聞くと、もう少し落ち着いてから、と答えてくれました。いや、めでたいめでたい。O家にとっても、会社にとっても。
もちろん、高知にとってはこじゃんとめでたいことで、日本にとっても人類にとっても、良い話でございます。
写真は、今朝、4時前の潮江天満宮。拝殿の横。奥の山は大山祇神社が鎮座まします小山で、その山裾。母子の牛が横たわる、像。
天満宮の御祭神、菅原道真公は、牛と非常に関わりが深い。
まず、道真公は丑年の生まれ。牛がよく道真公になついた。太宰府へ左遷される際、敵に命を狙われたが、突然現れた白牛が助けてくれた。太宰府へは、牛に乗って行った。薨去された際、棺を引っ張る牛が動かなくなり、その場所が墓所となった。亡くなられた日は丑の日だった。
などなどなどなど。
全国に天満宮、ありますが、どの天満宮でも、牛の臥像がおられますよね。太宰府天満宮では、お土産物屋さんなどが並ぶ参道を突き当たった所に鎮座まします。
で、牛には民間信仰があり、安産、身体強健、健康増進などのご利益がある、とされます。そう。牛の出産は基本的に安産。
人類は、直立歩行を始めた時から、大きな試練に向き合うことになったと言います。出産。
直立歩行する為に骨盤の形状が変化し、産道が狭くならざるを得なくなった。ところが、直立歩行後、人類は脳みそが発達し、頭が大きくなる。産道が狭くなるのに、赤ちゃんの頭が大きくなる。そこで、成長して頭が大きく硬くなる前に、出産することになったと言います。
こんな訳で、まず、出産が大変になり、また、赤ちゃんは、独り立ちするまで親などの多くの手助けを必要とする状態で生まれてくることになったのであります。
なので、無事、生まれてきて良かった良かった。奥様にご苦労様と申し上げましょう!
牛の親子像。赤ちゃんはもう、生まれてしまいましたが、O君の赤ちゃんの身体強健、健康増進を祈りましょう。
牛乳屋さんですきんね。牛のご加護、間違いない。
ところで僕も、丑年生まれ。更に言えば、星座は牡牛座。もひとつ言えば、牛乳屋さん。