ジオラマの風景〔5040〕2017/02/01
2017年2月1日(水)晴れ
朝のうち雲は多かったですが、晴れてきました。気温は高め。今年の冬は基本的に暖かい。
昨日、神戸での会合で飛騨高山の乳業メーカーさんと会いましたが、高山は今も積雪1mだそう。突然降ったので除雪が追いつかず、なかなか大変だったそうです。まだ、雪のあるうちに来て下さいよ、と言われてしまいました。
今朝は、高知。昨日の夜の汽車でモンて来ました。
写真は、南国市田村。飛行場の脇にしつらえられた小山の上から撮影しました。何がなんだか、の写真ですが、この界隈、中世土佐の中心があった場所。左端に飛行場の滑走路。目の前には、滑走路の下をくぐって南北をつなぐ道路。
右端には、室町時代、土佐国守護であった細川氏の守護代屋敷があった場所。「田村城址」として、今は城八幡が残ります。
岡豊山にある、高知県立歴史民族資料館。こないだの日曜日に行ってきましたが、あの歴史民族資料館の常設展示に、この界隈の中世の風景を再現したジオラマがある。環濠集落。見たことある方、多いと思います。
室町時代、ここには広大な環濠集落群があり、田んぼがありました。発掘成果に基づき、再現された中世の風景。想像力をかきたてられる。
ジオラマと言えば、こないだまで南国市商工会館で開催されよった「みんなのモノづくり展」。かの、海洋堂さんが、あの横の駐車場に工場を建てる、という計画があるんですな。
で、「みんなのモノづくり展」では、海洋堂さん作成の夥しいフィギュアが展示。個人的には、椿三十郎で三船敏郎が仲代達矢を伐る瞬間を捉えたフィギュアが良かった。
日本の時代劇史上、最高の殺陣と言われることのある、あの瞬間を、見事に小さなフィギュアにしてました。
そして、地元の高校生や大学生など、個人、団体の作品もたくさんありました。その中に、南国市立後免野田小学校の子供達が制作した、後免界隈の街のジオラマがありました。すごい出来栄え。長岡台地と、その裾を流れる用水がキチンと表現され、主要な施設などが見事に作り込まれてました。あれを指導した先生、マニアと見ました。
そしてジオラマと言えば、今朝の高知新聞。
北川村の住民有志が、北川村北部の安倉、菅ノ上などの地域の1970年代頃の風景を再現したジオラマを作成した、という記事。すごい。
村の社会福祉協議会が呼びかけ、昨年4月から住民有志で制作が始まったというジオラマ。まだ、その地域には小学校が4つあり、人もたくさん住んでいた。そのジオラマの風景の頃には、600人近くが暮らしていた、という。現在は70人。
皆が、「あの頃はこうだった」「あんな建物がここにあった」などと記憶を持ち寄り、作り上げたというジオラマ。素晴らしい。
これ、良い取り組みだと思います。古い写真なんかとはまた違う、かつての風景のアーカイブ。これを模範にして、他の地域でもやってみたら良いですね。地域づくり、コミュニティ再生のヒントが、そこにあるかも知れない。
何より、古い記憶を皆で持ち寄って形にしていく、という作業、楽しそうではありませんか。
いや、素晴らしいと思いました。