天神橋北詰を東へ歩いたイノシシ〔4996〕2016/12/19
2016年12月19日(月)晴れ!
昨日、南嶺でイノシシが増えているのではないか、という話を書きました。いや、確かに、イノシシの痕跡が増えているようには、思う。
高知の市街地をイノシシが駆けずり回ったのは、先週16日金曜日未明のこと。最初に目撃されたのは、鏡川に架かる天神橋北詰。そう。写真は、今朝、4時頃の天神橋北詰。高知新聞によりますれば、金曜日、ここで目撃されたのは3時10分頃。イノシシは、夜、行動するのでありますね。
で、彼(彼女?)は、天神橋北詰を東へと歩いていたとのこと。110番通報を受けた警察が追跡開始。しかし、イノシシ、頭が良いので上手に逃げます。3時20分頃、はりまや橋交差点を東へ走るイノシシが見つかる。
そう。最初に発見されるまでは歩いていたイノシシも、この時点では危険を感じて走り始めていたのでしょう。しかし、はりまや橋交差点ですきんね。街のど真ん中。はりまや橋交差点を東へ走るイノシシ、という図柄は、なかなかにシュールだ。
そして、3時30頃、菜園場商店街付近で目撃されるも、江ノ口川方面へ逃走して見失う。
その後、廿代町、丸の内高校付近、本町4丁目と目撃情報が続くので、どうやら、江ノ口川の南側をお城の東側まで走り、そこから南下した模様だ。
高知市内では、11月にもイノシシが目撃されちょります。その個体は体長40〜70cm。まだ、ウリ坊だ。しかし、今回の個体は1mくらいはあったようで、違う個体の可能性が高い。
つまり、結構気軽に、彼ら彼女らは、山から街に下りてきているんだろうか。
Googleで「イノシシ 生態」と検索したら、上から4番目に、高知県庁の「イノシシの生態と被害対策について」というホームページがヒットしました。さすが。高知でも、イノシシ被害、かなり深刻ですきんね。
で、その県庁のHPに、どんなものを食べているのか書いてましたので、転載しましょう。
イノシシは雑食性で、地面を掘り起こしては地中にある動植物(植物の根茎やタケノコ、ミミズなど)を食べたり、ドングリなどの果実や昆虫のほか、カエルやヘビ、カニなどを食べます。最近ではコメや野菜などの味を覚え、柑橘や飼料作物にいたるまで、多くの農作物に被害を及ぼしています。季節でみると、おもに春はタケノコ、夏はイネ(乳熟期の米)、秋はドングリ、冬はクズの根などを食べています。特に、食べ物の少ない時期に乳熟期を迎えるイネは多大な被害を被ることになります。
以上転載。
つまり、街中では、食べるものが少ない。今回の彼(彼女?)は、食べ物を探して街へ出たものの、「山より食べ物が少ないではないか!」と思っていると思います。で、早く山へ帰りたい、と。
でも、どうやら、川がそれを阻んでいるようにも、見えます。
川をぞぶって渡るのは冷やいので、やはり、橋を渡る必要がある。しかし、なかなかよう渡らんのでしょうね。今回の逃走ルートも、鏡川と江ノ口川の間だ。
しかし、橋をピンポイントで通る、となると、ハードルは高いです。鏡川で一番広い橋は潮江橋でしょうか。しかし、一番渡りやすそうなのは、この天神橋だ。夜中になると、車も人も、ほとんど通らないが、そこそこに広い。
天神橋を南へ渡れば、もう、そこは南嶺の山裾。憧れの山へ戻れますのに。
彼(彼女?)は今も、江ノ口川と鏡川の間のどこかで過ごしているのでしょうか。本町4丁目から南下し、鏡川沿いを東へ進めば、そこは天神橋なんですけどね。