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海洋コア研、色々と頑張ってます〔4976〕2016/11/29

海洋コア研、色々と頑張ってます

2016年11月29日(火)晴れ!

冷えました。この秋一番の冷え込みでしょう。もう、明後日から12月ですきんね。もうすぐ、高知も冬になるのか。

今朝の高知新聞。
「県内津波碑 3D画像化」という見出しが目に飛び込んできた。おう。素晴らしい。で、その横に「高知コア研・谷川研究員ら」と、ある。ん?コア研の谷川研究員?記憶があるぞ。

そう。高知コア研とは、正確には海洋研究開発機構高知コア研究所のこと。通常、海洋コア研究所などと呼び習わします。その海洋コア研からお声がかりがあったのが、丁度1年ほど前、昨年11月24日のことでした。白鵬の南海地震で海に沈んだという伝説のある「黒田郡」を科学的アプローチで探してみよう、というプロジェクトが海洋コア研で立ち上がり、僕から意見を聞きたい、という内容でした。
地震・断層などの専門家はもちろん、微生物や海洋資源の研究者さんたちが居たのには、少し感動。こんなこと、若い人たちが考えて実行してるんだ。

で、あの時には、色んなことをしゃべり、また、教えてもらいました。楽しかったです。

谷川研究員は、あの中にいたメンバーだ。所属は地震断層研究グループ。その谷川さんが中心になり、県内にある津波碑を3D画像にして碑文を読みやすくする、という取り組みを行っているんでありますね。たぶん、あの時のメンバー達が協力しあってますね、これは。
地震断層の研究。地質学的な研究だけでなく、歴史、伝承、伝説、碑文などを科学的に検証していくというアプローチは実に素晴らしい。
そもそも。
碑文は、すでに読み解かれていて、僕も幾度かこのにっこりでご紹介してきてます。今回の取り組みが、地震研究に資する、というものでは、ない。それよりも、過去の地震のこと、過去の地震で人々が体感したことを、今、高知で暮らす我々に広く知らしめ、防災に役立てていく、という意味が、この取り組みには、あります。

そんなことを、海洋コア研の若手地震学者たちが、やる。そこに、僕はとても感心するし、感動するのであります。いや、素晴らしい。

この記事にあるように、現在、高知県立歴史民俗資料館で開催中の「発掘された日本列島2016」という企画展で、その3D画像を見ることができます。
こないだ、僕も行ってきました。展示に、何度もご紹介した宇佐、萩谷口の地震碑の3D画像があったので、良いことだな、と思っておりましたら、彼らの仕事だったのか。納得しました。
この企画展はなかなか良いので、まだ行ってない方は、ぜひ。

今日は最後に、以前、僕が読み下したこの地震碑の碑文を再掲しておきます。

南無阿弥陀仏
安政元年11月5日午後4時頃、大地震が発生した。日没前に大津波。8〜9回は襲ってきて、引いていった。人家は流され、残されたのは僅かに60〜70軒。溺死した男女の数は、宇佐、福島を合わせて70名を超えた。宇佐の地形は、海岸の方が高く、奥の方が低くなっているので、東は岩崎、西は福島の、低くなっている場所から波が入ってきて回り込み、逃げ道を塞ぐように取り巻くことになる。
昔、宝永の南海地震津波の際にも、油断して流され、夥しい数の死者がでた。今回の津波では、その、宝永の大津波の言い伝えを信じて取り敢えず山手に逃げ登った者は、皆、助かった。衣類とか食糧とかを用意して避難しようとした者や、あわてて船に乗って漕ぎ出そうとした者などは、皆、流され、死んでしまった。憐れむべきことだ。
翌日には、食糧を備蓄しておいた蔵が開けられ、その米が配給されたので、凍死したり餓死したりする者は居らず、誠に有り難いことであった。
将来、地震、津波に襲われた場合は、何の用意が無くとも、まずは、早く、山の平らな所で、落石の危険の無い場所に避難しなくてはならない。
流されてきた家材とか衣類とかを拾って使い、得をしたような風の者も居たが、そんな輩は、全員、流行の伝染病にかかって死んでしまったと聞く。
ここに、今回の大震災で亡くなった方々の菩提を弔うため、衆議して、この碑を建てることにした。
安政4年11月
世話人 西村耕助
世話人 緑屋伝平 久市屋菊右衛門 梶和屋源次郎


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