Dustの小歩危駅〔4918〕2016/10/02
2016年10月2日(日)晴れ!
昨夜、街に出ちょりました。深夜まで飲んでおりましたが、店から出ると、雨。それも結構しっかりした雨脚。ビックリしました。そんな予報ではなかったので。このところ、天気予報とかけ離れたお天気になったりするので要注意。
今朝は、晴れちょります。良いお天気の日曜日。
なんですが、今日はお仕事で滋賀県へ。日帰り。帰ってくるのは深夜になりそう。
土讃線の誇る特急南風で、岡山へと向かっております。大好きな土讃線。特に、土佐岩原から県境を越えて大歩危小歩危の界隈は、異界のような風景が、続く。まあ、トンネルが多くて、秋に運行されるトロッコ列車も、トンネルばかりなんですがね。トロッコ列車、トンネルの中は、ちょっと弱点。昔、Jr.が小さかった頃に大歩危トロッコに乗ったの、今、突然思い出しました。
途中、鉄道が吉野川を渡る鉄橋があります。。そっから南が大歩危で、こっから北が小歩危。不思議なことに、吉野川は、その部分だけ南から北へまっすぐ流れ、四国山地の中央部を横切っちゅうのであります。これは、そこで、かつて、大きな地質的な変動があった痕跡であろうと思います。僕は。
以前に、かの、養老孟司先生の話をご紹介したことがあります。養老孟司先生はプロも認める昆虫マニアなんですね。昆虫関係の著作もあるくらい。
高知で開催された、ある講演会でも、昆虫の話がたくさん。四国へは何度も昆虫採集にやって来た、という話の中で、ここ、大歩危小歩危の吉野川直進問題について喋っておられました。
地質学者がどう言おうと、昆虫学者の目から見たら、この吉野川の直線部分から東と西は、かつて、別々の陸地であった、というお話。昆虫の生態系から見たら、それは一目瞭然だ、と。
別々の島であったものが、ここで合体したので、吉野川の不自然な南北直行の流れが生まれ、こんな地形ができたのである、という養老学説。こんなふうに想像を膨らませていくの、楽しい。楽しいです。
ところで、Facebookで、こんな動画が紹介されちょったのを発見。四国を中心にロケされた短編映画「DUST」。
どうやら、SFダークファンタジーというジャンルらしい。知らんけど。その動画には、土讃線の美しい風景が、まるで異界のように出現してくる。まさに、異界。
ぜひ、この動画をご覧になって頂きたいのだが、これの6分46秒くらいのところに、ここの風景が出てきます。見る人が見ればわかります。小歩危駅だ。今日は、小歩危駅を通過する南風車内から撮影してみました。この風景を、映画では実に見事に加工しちゃありますね。「小歩危」と書かれた駅名表示は、うまく消されておどろおどろしいオブジェになっちゅう。面白い。
その他にも、見覚えのある風景が異界になって出てくるので、なかなか面白い映像でございます。例えば、6分26秒の映像は、土讃線大歩危駅と小歩危駅の間。吉野川右岸から左岸に渡る鉄橋の上からの風景だし、6分15秒くらいの映像は、坪尻駅からすぐのトンネルと、そのトンネルを出たところの鉄橋。土讃線マニアの僕にはお見通しさ(笑)
やはり、僕たちが見慣れている四国の自然風景は、違った視点でみると、ものすごい独特の風景なんでありましょう。
別々の島がくっついたかどうかはともかく、すごい風景が、ここにある。