和食川、向かい地蔵さんの視点〔4883〕2016/08/28
2016年8月28日(日)晴れ!
昨夜はちくと、降りました。昨日の夕刻、高知へモンて来ちょります。夜、韓国の全羅南道副知事歓迎レセプションというのに出席。全羅南道の木浦という町に、高知出身の田内千鶴子さんという方が、孤児を預かる施設をつくり、孤児3000人を育てた、という話がきっかけで、高知と全羅南道の交流が始まっちょります。田内さんは、1965年に韓国文化勲章国民賞を受賞します。時期尚早ではないか、という意見に対し、あの、朴正煕大統領が、「彼女は同じ民族でもない私たちの子どもを守って育ててくれた人類愛の人なんだ」と説得したという。
昨夜は、まだ着任したばっかしの駐日韓国大使さんも来られて、良い会合になりました。いや、良い会合でした。
今日は用事があって、高知県東部の田野町へ。行いがけ立ち寄った芸西村の「かっぱ市」。ここは花などがとんでもなく安くて良い品。なので、オープンする8時には、多くのお客さんが並んでおります。
「かっぱ市」は、和食川という川の東岸にあります。昔の街道は、そこを東西に走っていた。で、和食川は、徒歩で渡っていた。
参覲交代のルートであった時代には、和食川畔は、殿様の休憩場とも、なっていた。
その和食川に、向かい合うお地蔵さんが鎮座。以前にも、ご紹介しちょります。同じ姿のお地蔵さんが、川を挟んで向かい合う。
今朝は、丁度、東岸のお地蔵さんに、近在のおばあちゃんが花をお供えに来ておりました。今も、大切に大切にされ、昔と変わらぬ姿で両岸にたたずむお地蔵さん。
この和食川は、芸西村北側の山からいくつもの流れを集めてくる川。普段の水量は、徒歩でも渡れるくらいのもの。しかし、いったん雨が降ると、広い山々に降った雨を集めて降ってくる和食川は増水してゆく。たぶん、水量の変化が激しい川なんでありましょう。
地理院地図で和食川の上流を見てみると、その感じがよくわかります。上流域の山が、広い。
で、徒歩で渡る和食川は、幾度も幾度も、水の犠牲者を出してきたと思われます。なので、エンコウ、かっぱの言い伝えが残る。
川を挟んで向かい合うお地蔵さんは、和食川の安全を守ってくれるお地蔵さん。
明治になって和食川に橋が架けられ、旅行者が水の事故に遭うことは、なくなりました。しかし、今も、地元の皆さんに大切に大切に尊崇されている、向かい地蔵さん。
東岸のお地蔵さんの頭越しに、お地蔵さんの視点で、西岸のお地蔵さんを撮影してみました。こうやって、昔も今も向かい合って鎮座するお地蔵さん。
今日は田野から帰り、南国市にある韓国料理のお店で、おいしい韓国料理を食べました。高知には割合に珍しい、本格的な韓国料理のお店屋さん。
昨日、歓迎レセプションに参加したので、妙に、韓国料理が食べとうなったのでありますね。石焼ビビンバの定食。定食にすると、たくさんの種類の韓国料理をバイキング形式でとってきて、食べれます。なかなか良くできた、仕組み。店員さんも、とても感じが良い。
こうやって、韓国と日本が身近になっていくことも大切だな〜、などと感じながら、まあ、難しいことは置いといて、おいしい料理を満喫したことでした。ごちそうさまでした。