潮江天満宮、プロの仕業〔4847〕2016/07/23
2016年7月23日(土)薄曇り
朝からクマゼミがワシャワシャワシャワシャ。
今日も、お昼前から色々とお仕事があるので、朝のうち、走ってきました。筆山界隈。
中の島の家を出発し、九反田橋を渡って鏡川南岸。南岸の土手下を遡上して、天神橋。久々に潮江天満宮さんとその境内社の数々をお参りし、それから筆山の車道を駆け上がる。そしてそのまま山道に入って、一気に高見山のてっぺん。暑いので、ふうふうぜえぜえ。とても苦し心地良かったです。
標高163mの高見山ですが、他の山々と違い、山頂付近に樹木がない。なので、360度のパノラマが楽しめる高見山頂。
これは、高見山が、定期的に山火事になるきなんでしょうね。明らかに、筆山や鷲尾山などの南嶺の山々とは違う植生。以前にも書きましたが、江戸時代までの日本の里山は、現在の高見山の姿に近かったのではないか、と思うちょります。木々が鬱蒼になることはなかった、日本の里山。
今はもう、かなり鬱蒼としてしまっている、日本の里山。
高見山から南へ走り、幸崎へと下って、筆山の麓を西進、再び潮江天満宮さんに戻り、鏡川の南岸を走って帰りました。
いや、暑かった。
潮江天満宮。
与力町に本社があった頃は、頻繁にお参りしていた、潮江天満宮。潮江天満宮さんには、神池の龍神様、白太夫神社さん、若栄社さん、早良宮さん、島崎神社さんなどが鎮座まします。
もちろん、天満宮なので、牛さんの臥像もありますし、本殿の後ろ側には霊杉を祀ってもいます。
本殿の後ろ側は、小高い山。てっぺんに巨岩が鎮座。もちろん磐座。磐座の横に、大山祇神社さんが祀られちゅうのはご存知ですよね。
その小山の石段を登ると、大山祇神社さんの手前に、小さな手水鉢。そこには、いつも、雨水が溜まっている。水道が引かれちゅう訳ではないので、水源は雨水のみ。しかし、この季節、ほとんど枯れたのを見たことが、ない。それこそ樹々に囲まれて日が差し込まず、湿度があるきでしょうか。
その手水には、この季節、毎年、必ず、たくさんのカニがやって来ます。たぶん、アカテガニ。
海で産卵、孵化したカニの幼生は、浦戸湾から鏡川の汽水を上がってきて、潮江天満宮の裏手の小川まで遡上、大山祇神社の小山を登り、その手水にたどりつく。
この広い天満宮さんには、手水鉢、各所にいくつか、あります。
しかし、不思議なのは、カニが集まるのは、その大山祇神社さんの小さな手水だけ。
そこに、毎年、必ず。
どんな伝達が行われているんでしょうか。
このにっこりでも、過去、2006年7月31日とか、2007年7月30日とか、同じ年の8月22日とかにご紹介しちょります。
今日は7月23日なので、それらに比べると、少しまだ小さいカニが、それでもたくさん、手水鉢に集まっていました。脱皮を繰り返し、大きくなっていくのでありましょう。
どんな伝達が行われているんでしょうかね、ホントに。DNAに組み込まれてしまっているんでしょうか。
ところで。
神社のお祭りは、曜日によって変化せず、日が固定されている場合が、多い。
潮江天満宮さんのお祭りもそうで、輪抜け様は6月30日、夏祭りは7月22日に決まっちょります。そう。昨日は天神様の夏祭りだったんだ。
今朝。参道入り口のところから、参道を撮影しました。
何をお伝えしたかったと申しますれば、いわゆる「プロの仕業」。
だって、昨夜遅くまで、ここには露店が並んで賑やかにお祭りやっておったんですよ。それが、早朝には、もう、跡形も、ない。見事に跡形も、ない。ゴミ一つ落ちて、ない。
各所のお祭りを追いかけて出店する、いわゆるテキ屋さん、古い言い回しで言えば神農さんは、まあ、背景がどうであれ、プロフェッショナルであることが、祭りの翌朝のこの風景で、よくわかります。
素人が出店したりする、ナントカフェスティバルみたいのだと、こうはいかない。そんなことを思い知らされます。
参道を走ってみると、ありました。昨夜の痕跡。
それは、イカ焼きか何かの、匂い。その匂いだけが、昨夜、ここでお祭りがあったことを教えてくれます。