早朝、箕面の大滝〔4768〕2016/05/05
2016年5月5日(木)晴れ!
良いお天気。今朝も大阪。で、早朝起き出して走ってきました。標高差180m15kmラン。ああ。心地良かった。
朝5時半に蛍池を出発。で、阪急宝塚線、箕面線沿いに北上。豊中から箕面にかけては、ダラダラと上ってゆく。標高20mkらいから、箕面の駅が標高81m。このウネウネとした地盤では古くから人々が住み着き、縄文、弥生から連綿と人々が暮らしてきた遺跡がみつかっちゅうそうだ。
箕面という地名。みのお。
その地名の由来には、他の地名由来の例に漏れず諸説あります。元々の箕面村の名前は、その北部にそびえる箕面山からきちょります。で、その箕面山は、「水尾」、つまり、水が豊かに流れる尾根くらいの意味でしょうか。それがいつしか箕面になった、という説。
その他、箕面を流れる川を、渓谷に沿って遡上した先にある箕面の滝に由来する、という説も。その滝の流れが、農具の箕の表面に似ていることから「箕の面」ということで箕面になった訳だ。
真相は、不明。
そもあれ、今日の目的地はその、箕面の滝。阪急箕面駅から美しい渓谷の小径を登って、2.4km。大阪の街の近くに、こんなにも美しい渓谷があるとは。知りませんでした。一気に駆け上がってみましたが、その整備された遊歩道には、早朝からたくさんの人が歩いたり走ったり。そりゃあそうだ。緑の中の道は、空気が透き通り、マイナスイオンたっぷり。
箕面の大滝、と呼ぶのだそうだ。その地点の標高は、およそ200m。セルフで撮影してみました。右端に私。
大都会の近くにこんなキレイな渓谷。これは昔から有名であったようで、かの、鴨長明も、
苔ふかき みのおの奥の 杉の戸に ただ声するは 鹿の音ばかり
と歌うちょります。
長明さん、「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。」
ですきんね。いや、渓谷を流れる箕面川も、そんな感じ。
明治四年、高尾山とともに、日本で最初の公園とされたというのも頷ける、そんな風情。
阪急箕面駅の北から、突然山がそびえる訳だが、そこには東西に活断層。五月山断層。これは有馬高槻構造線という断層帯に属する活断層。
で、箕面の平野部は、この有馬高槻構造線の地溝帯に形成されちゅうそうです。
この有馬高槻構造帯が一番最近に活動したのが、慶長元年。慶長伏見地震だ。1596年9月5日。420年前。その際、箕面は壊滅的な被害を受けと言います。慶長伏見地震か。
今度の熊本地震で少し有名になりましたが、慶長伏見地震の前日、9月4日に、慶長豊後地震が発生しました。中央構造線の横ズレ断層が引き起こした地震。で、その3日前には、慶長伊予地震が発生しちょりました。
中央構造線の横ズレの影響を受け、有馬高槻構造線が動いて揺れたのが慶長伏見地震。
この美しい風景も、過去の、地球の蠢きによってつくられている、ということは、認識しちょかんといけません。