地震と火山、予知の難しさ〔4749〕2016/04/16
2016年4月16日(土)晴れ!
昨夜。寝ておりましたら、地震。深く深く眠っておった時間帯なので、夢現つでした。あの地震が、マグニチュード7.3のものであったのでしょう。気象庁は、昨夜の7.3の地震が本震で、一昨日の震度7のは前震であったという見解を示しております。
さほどに、地震というものは難しい。
昨夜は、あれから携帯に地震速報がひっきりなしに入ってきましt。地震は、熊本界隈だけではなく、阿蘇山や大分の方へも広がりを見せました。それも、なかなかの揺れだ。
火山噴火予知連絡会は、この地震活動が、阿蘇山などの火山活動に影響がないとは言い切れない、というコメントを発表しました。そりゃあそうだ。その辺のメカニズムは、まだ、人類にとっては手にあまる。
今回の地震は、昨日も書いたように活断層の横ズレ。どうやら、この地震で、別の場所にはかなりの歪みが溜まっちゅう可能性がある、とのこと。予断を許さない。
写真は、今朝の物部川。川向こうの上岡山、そして、その向こうに見える三宝山の南裾には、仏像構造線という断層が走ります。活断層ではないので、この断層が地震を引き起こすことは、今の所ありません。
地震と火山噴火。
有名なのは、宝永地震と富士山でしょうか。宝永地震は、1707年10月28日。東海、東南海、南海の3つの地震が連動した、巨大地震。そしてその地震から49日後、富士山が大噴火しました。宝永大噴火。
864年に富士山は貞観大噴火を起こしておりますが、その5年後に、貞観地震。
安政東海地震の後、富士山の活動が活発になっていた、という証言もあります。さて。
阿蘇山。
阿蘇山は、東京23区がすっぽり入るくらいのカルデラが有名。
素人は、あのカルデラ外輪山を山裾にした巨大な火山があり、その上部が吹き飛んで、あんな外輪山ができた、と考えてしまいますが、そうではありません。たくさんの小規模火山があり、その噴火の火砕流などでそれが埋まり、現在の形状になっている。
で、阿蘇山、30万年前からの4回の巨大噴火と火砕流によって、現在の姿がある、と言います。
阿蘇1火砕流は、30万年前。一番最近のものは9万年前。阿蘇4火砕流。これが一番規模が大きかったと言う。
その時の火砕流は、東は、豊後水道を渡って山口県まで達し、西は有明海を渡って島原半島まで達したと言います。火山灰は西風に乗って日本列島を覆い、北海道東部でも10cm降り積もったといいます。
9万年前というと、まだ、現生人類は日本列島にも存在しない。しかし、たくさんの動物は存在したでしょう。
上にも書いたように、巨大地震の余地はもとより、地震と火山噴火の関係性も、まだまだわからないことだらけ。阿蘇4火砕流が襲った広大な地域には、現在、1100万人が住むとも言う。我々は、激しい地球の営みの上に暮らしている、ということを思い出させてくれる、今回の地震。被災された皆様に、本当に、心からのお見舞いを申し上げます。
こうやってにっこりひまわりを書きゆう間にも、地震速報が、どんどんと入ってきます。これからの状況に注意し、被害が少ないことを祈るばかり。