龍馬マラソンと御馭初、土佐人の遺伝子〔4687〕2016/02/14
2016年2月14日(日)晴れ
暑いくらいの日曜日。今日の最高気温は20℃を超えると言います。昨日はまた、この季節には珍しい土砂降り。で、今日は20℃。なんという冬なんでしょうかね。
今日は、今年で4回目を迎える龍馬マラソン。雨があがって良かった良かった。しかしランナーの皆さん、暑いでしょうね〜。水分補給をこまめにしてくださいね。小生は今年も応援だ。
写真は、スタート直後の県庁前。この夥しい数のランナー。9500人を超えるエントリーやそうです。龍馬マラソンが始まったときの3倍。始めた時から、1万人までは大丈夫、てな話やったのが、もう、そんな人数になりました。来年から厳しい抽選になるかも知れませんな。
それにしても9500人。去年が7000人で、凄まじい人数と思うたのですが、今年は9500人。47都道府県全部から参加となったそうです。
先頭がスタートしてから、この群衆が走る風景が延々と続く。果てしないくらい。なんか、嬉しゅうなってきます。
ところで、高知県は、人口の社会減と自然減を合わせると、1年間に7000人が減っている、てなことを昨年も書きました。7000人と言われてもピンときませんが、この、延々と続く群衆全部、と言われたら愕然とします。こんなすごい人数が、一年間に、いとも簡単に高知県から居なくなる。これはもう、なんとかせんと大変なことになる、ということは子供が考えてもわかるではないか。
龍馬マラソンのスタート風景を見ると、いつも、そんなことを考えてしまいます。
ところで、ここは電車通り。藩政期には本町で、メインストリート。この高知の城下のメインストリートで開催された、江戸時代に一番華やかであったイベントは、やはり「御馭初(おのりぞめ)」でありましょう。間違いなく。
毎年正月11日に、土佐藩の武士たちが、馬に乗って一騎駆けし、日頃の鍛錬の成果を殿様に見せる、というイベント。電気ビルのところにあった、家老深尾家の物見櫓に山内の殿様がお出ましになり、そこから、眼下を駆け抜けていく騎馬の武士たちを閲兵したのでありました。勤務評定の意味があったかどうかは、知りません。
その御馭初の、一騎駆けのスタート地点は、乗出。のりだし。スタート地点なので乗出。今のグランド通り電停のところですな。
枡形に集合した武士たちが、一人づつスタートし、駆け抜けていく800m。毎年恒例の御馭初は、土佐藩の年中行事の中でも非常に重要かつ華やかなものであったにかありません。
その同じ場所で、毎年恒例の龍馬マラソン。
土佐人の遺伝子に刷り込まれた何かが目を覚ましたような気がする。土佐人には、この場所で、年に一度、駆け抜ける一大イベントを行うという遺伝子が刷り込まれちゅうような気がしてなりません。毎年のこの風景を見ながら思うこと。高知県の人口減少と、御馭初の遺伝子。
さあ。
暑い一日になりそうだ。皆さん、無理せずに楽しく頑張ってくださいね!