極彩色の三葉虫〔4678〕2016/02/05
2016年2月5日(金)晴れ!
良いお天気。
ここは、弊社、本社棟前。椿の花の赤と葉っぱの緑が鮮やかな風景。
昨日、哺乳類、人間、魚類、三葉虫の色覚について書きました。一旦紫外線型と赤型の2つの色だけで風景を見るようになった哺乳類のなかで、霊長類は、緑の森の中で赤い実をみつけるなどの必要性から緑も区別できるようになってきたのではないか、てな話も書きました。
この、液晶上に表示される風景は、赤と青と緑のランプによって構成されちゅう。と、言うことは、4種類とか5種類とかのオプシンを持つ魚の場合、実際に見た風景と、この液晶画面に表示された風景をみるのとでは、全然違うものが見える、というこのなのか?
いや、文系脳では、ちょっとわかりません。
ヒトと同じ脊椎動物でも、鳥類などは、赤、青、緑、紫外線の4つのオプシンを持つそうだ。紫外線まで見える、ということは、同じ風景を見ても、もっと彩り豊かに見える、ということか。それで、獲物を発見しやすうなっちゅう、ということなのか。
で、水中生物。
魚は、人間よりずっと、多彩に色を感じ取る眼を持つ、という話。浅海に住む魚が、あんなにも色鮮やかな模様をしちゅうがが多いのは、その色覚によるものなのかも知れない。で、色鮮やかな魚の模様も、魚の眼で見たらもっともっと色彩に富んだものに見えるのかも知れない。
水と光と、水の成分や海底の色などが醸し出す極彩色の世界は、魚にとって、当たり前の世界。で、その色の状況に合わせて自分も極彩色になることで、捕食者の眼をごまかしたり、異性の眼を引いて繁殖に有利にしたり、としてきたのでありましょう。
では、3億年も海で進化を続けた三葉虫、5億数千万年前のカンブリア期初期に現れ、2億数千年前のペルム紀末大量絶滅で姿を消すまで海で暮らした三葉虫は、どんな色覚を持ち、どんな色をしちょったのか。ああ。気になる。
たぶん、深海底に住むものは、あまり色鮮やかではなかったかも知れない。しかし、浅い海に住む三葉虫はどうだったのか。
魚類の色から考えるに、やはり、かなりの鮮やかなデザインであったのではないか。いや、そうでない方が不自然だ。化石の発見状況から言うて、三葉虫は、時代によっては浅海に夥しい数が生息しちょったと思われます。もう、いたるかしこに三葉虫。その三葉虫が、極彩色であったなら。
太古の海の浅海底は、極彩色に彩られちょったという可能性もある訳だ。いや、小生の勝手な妄想ですが。博物館で見る三葉虫の化石からは、どうしてもシックな色合いを想像してしまうが、あの甲殻が極彩色であったなら。太古の海のイメージが、がらりと変わってしまうではありませんか。
朝っぱらから、極彩色の三葉虫が頭の中をモゾモゾモゾモゾ。